県高校総体前特集 テニス男子 注目校紹介① 大分舞鶴 選ばれし者がコートに立つ 【大分県】

大分開催となるテニスの全国高校総体(インターハイ)。地元出場枠が設けられ、団体は2位まで、個人シングルスは4位まで、同ダブルスは2位までの選手、ペアが出場できる。男子は昨年まで大分舞鶴が団体で15年連続優勝し、個人戦でも上位独占が続いた。しかし、今回は出場枠が増えたことで他校にもチャンスが増える。25日から始まる県高校総体を前に注目校、注目選手を紹介する。第1回は大分舞鶴。

3月の全国選抜高校テニス大会は準々決勝で麗沢瑞浪(岐阜県)に敗れ、ベスト8に終わった大分舞鶴。宇野敦也監督は「練習試合をよくする相手に負けた。取れるポイントでミスが出た」と悔やんだ。思うような結果を残せなかったが、負けたことで「次こそは」とチーム全体の士気は上がり、地元開催となる「インターハイで日本一」が目標となった。

1年の頃から全国舞台を経験する松永朔太郎(3年)は「全国選抜からモチベーションは落ちていない。インターハイは地元開催なので注目が集まる。団体、個人の両方で最高の結果を残したい」とチームの思いを代弁した。もともと上昇志向の強い選手が集まっているが、練習では互いに良い部分、悪い部分を指摘し、全員でワンランク上のプレーを目指そうという雰囲気がある。

質の高い練習ができている大分舞鶴

全国制覇に向けて、4月には同じ志を持つ1年生が加わった。中学時代に全国で好結果を残した選手が多く、実力のある選手がそろう。宇野監督は、公式戦、部内戦を通して「結果を出した選手を団体戦にエントリーする」と、部員にメンバー選考の基準を伝えている。栄圭吾(3年)は「全国選抜は苦い経験で終わった。自分自身もそうだが甘さがあった。インターハイに向けて追い込み、闘争心を燃やしたい」と強い覚悟を示した。

3月末時点の男子の「県高体連シングルスランキング」では、1位から10位までに大分舞鶴の選手が8人ランクインしている。部内競争はし烈を極めるが、選ばれたメンバーは「コートに立てなかった仲間のために」との思いが強くなる。最強メンバーが県高校総体のコートに立つことになる。

全国高校総体で日本一を目指す

(柚野真也)

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