24年のデザインは「七夕ものがたり」 鏡石の田んぼアート

「七夕ものがたり」をテーマに描く田んぼアートのデザイン

 鏡石町の鏡石図書館北側の水田に稲で描く「かがみいし田んぼアート」の今年のデザインが「七夕ものがたり」に決まった。6色10種類の苗を育て、織姫と彦星が七夕に出会うことを夢に見ながら互いに機織り、牛飼いの作業をしている様子を表現する。7~8月に見頃を迎えるという。

 田んぼアートは「窓から眺める絵本―もう一つの図書館」をテーマに子どもたちが親しめるデザインを選んでいる。今年で12回目。

 岩瀬農高や地元の農業団体などでつくる実行委が4月22日、同町で開いた会合でデザインを決めた。これに先立ち、田んぼアートに使われる稲の種まきが同17日、岩瀬農高で行われた。

 生物生産科の3年生12人が協力し、種類の異なる種が交ざらないよう丁寧に作業した。生徒は今後、校内のビニールハウスで育苗する。田んぼアートの下書きとなる測量や、豊作を願う「田植え祭り」などにも臨む。参加した五十嵐孝太郎さんは「一つ一つの作業に丁寧に取り組んで、田んぼアートを成功させて盛り上げたい」と意気込んだ。

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