当方は婚活中で「年収400万円」の男性です。いまだ良い“ご縁”に恵まれないのですが、実際に「有利に立てる年収」はいくらなのでしょうか?

婚活で相手に求める年収はどのくらい?

結婚相談所ネットワークを運営する株式会社IBJが行った、婚活中の男女1539人を対象にした(男性918名、女性580名)「理想の世帯年収」調査によると、女性が結婚相手に求める年収のボリュームゾーンは「~500万円(38.8%)」「~700万円(39.0%)」となりました。

図表1

株式会社IBJ 理想の世帯年収

質問者は年収400万円なので、「~500万円(38.8%)」に含まれる形になります。

20~50歳の平均年収はどのくらい?

続いて、婚活を活発に行う年齢層である、20歳~50歳までの平均年収を紹介します。国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によれば、年齢別の男性の年収例は図表2のとおりです。

図表2

国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 より作成

年齢が上がるにつれて収入が増えていき、今回のケースの年収400万円の場合、ちょうど20~24歳と25~29歳の間に位置しています。25歳以降の平均額より下回ることを踏まえると、少なくとも年収については優位に立てるとは言い難いでしょう。

年収400万円は優位に立てないが平均的

20~24歳男性の平均収入よりも年収400万円が高いことはわかりましたが、それ以上の年齢になると平均年収は400万円を超えます。そのため「年収だけ」で女性にアピールするのは難しいかもしれません。

マッチングアプリを開いてみると分かるように、「年収600万円以上」や「年収1000万円 経営者」といった登録をしている男性も少なくありません。また、実際に女性が求める年収は「~500万円(40.8%)が多いことを踏まえると、年収400万円で「高い」とは言いにくいからです。

結婚相手に求められるのは収入だけではない

結婚相手に求められるのは収入だけではありません。人柄や価値観、金銭感覚やライフプランなどトータルで判断されることが多いです。

そのため、年収で優位に立とうとするのではなく、理想の暮らしや価値観が合う相手を探すことのほうが重要といえるでしょう。

「子どもをもうけたいか?」「将来、どこに住みたいのか?」「実家との関係性はどうか?」「趣味にどのくらいお金をかけているのか?」など、女性が気にしている点は数多くあります。条件があてはまる相手と好印象を持ち合うことを考えると婚活のハードルの高さを感じざるを得ません。

しかし、平均年収に届かない男性でも結婚している人は数多くいます。ネガティブになるよりも、その他のアピールポイントがないかを探し、総合点を上げられるよう意識するほうが建設的です。

たった1人の理想の相手を見つけましょう

婚活では自分がジャッジされているような気持ちになり、精神的につらくなったり、面倒になったりするシーンがあるかと思います。年収は高いにこしたことはありませんが、複数の人から支持されることを目指すよりも、たった1人の相手を探すことのほうが重要といえるでしょう。

幸せな結婚を実現するためにも、人柄や価値観を総合的に判断してぴったりのお相手を見つけられるように行動してみましょう。

出典

株式会社IBJ 理想の世帯年収
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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