「本当に助けられた」PK献上の関根大輝が神セーブの守護神に感謝。試合後にはチームメイトに「『あれ決められていたら終わってたぞ』と」【U-23アジア杯】

チームを絶体絶命のピンチから守護神が救った。

U-23日本代表は現地5月3日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップ決勝でU-23ウズベキスタン代表と対戦。1-0で勝利し、アジア制覇を果たした。

90+1分の山田楓喜のゴールで先制した日本は90+5分、相手のクロスのシーンで、ウズベキスタンの選手たちは競り合った際にペナルティエリア内でボールが関根大輝の手に当たっていたと主張。その後、VARが介入し、主審は映像を確認したうえでハンドをとり、相手にPKが与えられた。

関根は試合後、この時の心境をこう語った。

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「やっちゃったなというか、何かが当たった感覚はあったんですけど、どういうふうに当たったかは分からなかった。でもVARで(審判に映像を)見に行かれちゃって、そういう部分ではしょうがないのかなと」

しかし、そのPKをGK小久保玲央ブライアンが神セーブでストップ。守護神に救われた関根は、感謝を口にする。

「この大会の最後の最後で助けてもらった。本当にほっとしたというか、いろんなプレッシャーや日本を代表している選手としての責任を感じていたなかで、玲央くんに今日救ってもらえて、本当に良かった。本当に助けられたなという感じです」

試合終了後、チームが歓喜に沸くなかで、ピッチ上で多くの選手にいじられたと明かす。

「『本当に良かったなお前』『あれ決められていたら終わってたぞ』と言われました(笑)。これも玲央くんが止めてくれたから、笑い話にできる。今日の試合前、このメンバーでサッカーをするのは最後という話もしていましたけど、本当にすごく良いチームだったなと思います」

関根は笑顔でスタジアムを後にした。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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