圧力鍋でやってはいけないNG行為7つ!事故につながる危険な行動とは

圧力鍋の使い方を誤ると事故につながる可能性も!

圧力鍋は、鍋の中にある食材に圧力をかけて、驚くほど柔らかく調理してくれます。本格的な料理が完成するだけでなく、調理時間も鍋で煮込むより短く済むためとても便利です。

しかし、圧力鍋は使い方を誤ると、思いがけない事故を招いてしまうことも…。

そこで今回は、圧力鍋にしてはいけない行動をご紹介します。正しい使い方も紹介しているので、今後圧力鍋を使ってみたいと考えている人は、基本的な知識を把握しておきましょう。

圧力鍋でやってはいけないNG行為7つ

調理中の思わぬ事故を未然に防ぐためにも、圧力鍋の使い方には注意が必要です。やってはいけない行動を把握し、より安全に圧力鍋を使用しましょう。

1.圧力鍋に膨らむ食材を入れる

圧力鍋は、膨らむ性質を持つ材料を入れて加圧すると、ノズル部分がふさがり爆発事故に発展する恐れがあります。

  • 豆類
  • 練り物
  • お餅
  • そうめんやパスタなどの乾麺
  • 重曹

膨らむものだけでなく、粘り気があるものもノズルをふさぐ可能性があります。カレーやシチューのルーは、圧力をかけ終えてから蓋を開けて投入しましょう。

2.入れるべきではない調味料を入れて火にかける

食材だけでなく、調味料を過剰に入れてしまうのも圧力鍋の爆発を招く危険があります。

  • 多量の酒類…料理酒やみりんなど
  • 多量の油

圧力鍋を使用する前に、安全のため説明書を熟読しましょう。適量を超える調味料の使用は避けてください。

3.容量をオーバーした食材を加圧する

圧力鍋を使用するとき、適量を超える食材の調理は避けてください。「ちょっとくらい」と思うかもしれませんが、爆発事故や吹きこぼれなどのトラブルを招きかねません。

また、最低限度の使用量を守らないと、焦げ付きなどの原因になり、圧力鍋の寿命を縮めることになる恐れも。説明書や鍋の内側などに記載されている適量を守って使用しましょう。

4.空焚きする

圧力鍋を使う際、10分毎に200mlの水を加えるよう決まりがあります。これは、鍋の中の水分が加圧などで少なくなり、空焚き状態になる恐れがあるためです。

空焚きによって鍋が危険な状態に陥ってしまい、料理を焦がす原因にもなります。圧力鍋の焦げ付きがあまりにひどいと、圧力鍋を正しく使うことができず破棄しなければなりません。使用の際は、空焚き状態にならないよう管理しましょう。

5.圧が落ちていないのに衝撃を加える

加圧中の圧力鍋に衝撃を加えると、ノズル部分に食材が詰まってしまう原因に。ノズルに食材などが詰まってしまうと、圧力鍋が爆発するリスクが高まるので非常に危険です。

圧力鍋が爆発すると、周囲に部品や内容物が飛び散るため、小さなケガでは済まない事態に発展することも多くあります。

最悪の場合、命に関わるような大事故に発展することも想定されるので、圧力鍋を使用しているときは不用意に鍋に触れないよう注意しましょう。

6.パッキンを洗わない

圧力鍋を使った後、鍋は洗うけれどパッキンは布巾で拭いて終わりにしている人は、今日から使い方を見直してください。

パッキンは鍋とフタを密着させる非常に重要な役割を担っています。劣化しないようしっかり洗って、水気を拭き取って管理しましょう。

7.フタのメンテナンスをしない

圧力鍋のフタはネジなどがたくさん付いているため、複雑な構造に見えるでしょう。洗うことを考えると時間がかかりますが、水洗いだけで済ませるというのは非常に危険です。

フタに食材の破片などが付いていた場合、水洗いでノズルの穴をふさいでしまう恐れもあります。メンテナンス方法は説明書に記載されている通りに行い、フタを拭く際、穴に詰まり物がないか注意して確認する習慣をつけましょう。

圧力鍋の正しい使い方

圧力鍋は、正しい使い方やメンテナンス方法を実践すれば、安全に使用できます。

  • パッキンの異常がないか、フタはしっかり閉まるかを確認
  • フタのネジが全て付いているか、ぐらつきがないかを確認
  • 水分や内容物は適量であるか
  • 加圧後、火を弱めて様子を見る
  • 洗うとき、鍋部分だけでなくフタや部品も洗う
  • フタを洗う際、穴に食材が詰まっていないかを確認し、詰まっていたら取り除く

フタは作りが通常の鍋蓋よりも複雑なので、注意しながら洗いましょう。使う前の確認、使用後に洗いながら異変や変形がないかを確認して、しっかりメンテナンスを行うことが重要です。

圧力鍋は正しい使い方で安全・便利に活用しよう

圧力鍋は、食材の仕上がりをワンランク高見えさせてくれる調理器具です。通常の鍋に比べると取り扱い方法は複雑ですが、使い方をマスターすれば安全に使い続けられます。説明書などを熟読し、長く使用しましょう。

© 株式会社シュフーズ