「まさに映画のような展開だ!」大谷翔平が放った起死回生の同点適時打に喝采続々! WBCを再現する雄叫びに米注目も

値千金の一打に加え、塁上でのリアクションに注目が集まっている。

現地5月3日、ロサンゼルス・ドジャースはアトランタ・ブレーブスと対戦し、4対3で今季初のサヨナラ勝ちを収めた。劇的な展開に持ち込む貴重な同点適時打を放った大谷翔平に米メディアは喝采を送っている。

1日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で今季初めてスタメンを外れた大谷。この日は「2番・指名打者」で先発出場し、大きな存在感を発揮した。

1点ビハインドの3回に四球で出塁すると、すかさず今季6つ目の盗塁を決めてチャンスメイク。この好機に4番ウィル・スミスが中前打で応えると、大谷は俊足を飛ばして一気にホームイン。背番号17が足で同点打を呼び込んだ。

チームは4回にテオスカー・ヘルナンデスのソロ本塁打で2対1と勝ち越したが、8回表にロナルド・アクーニャJr.が左翼スタンドに同点ソロ。昨季41本塁打、73盗塁をマークしてMLB史上初の『40-70』を達成。ア・リーグの大谷とともに満票でナ・リーグMVPを獲得した偉才の一発でブレーブスが終盤に追いついた。

その裏、大谷はこの日2つ目の四球を選ぶと、2アウト後にスミスの打席で盗塁を仕掛ける。相手投手のけん制球を一塁手が落球する間に二塁に滑り込み、今季7個目の盗塁を記録。大谷が再び勝ち越しのチャンスを作ったが、ここは後続が続かず無得点に終わった。

試合はその後、タイブレークの延長戦に突入。ブレーブスに1点をリードされた10回裏、1死二塁で大谷がロサンゼルス・エンジェルス時代の同僚右腕であるライセル・イグレシアスと対峙。カウント2-1から4球目のチェンジアップをセンターに弾き返すタイムリーヒットで再び同点。起死回生の一打に大谷は一塁上で両手を上下させ、味方ベンチに向かって雄叫びを上げて鼓舞した。この一打が11回裏、ドジャースの劇的勝利につながった。
大谷が放った値千金の同点適時打に、MLB公式サイト『MLB.com』もすぐさま反応している。同公式SNSに同点の場面がアップされると、米ファンは「まさに映画のような展開だ」「オオタニがゲームを振り出しに戻した!」「今年もMVPは彼だ!」「だからオオタニのことが大好きなんだ!」などと、喝采が飛んだ。

その一方で、米データ分析会社『Codify Baseball』は適時打を打った直後のリアクションに注目。まるで去年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)準決勝メキシコ戦で逆転サヨナラ勝ちの口火を切る貴重な一打を再現するような興奮した姿を捉えていた。

長打はなくとも、ドジャースの勝利につながる殊勲の働きを見せた大谷。アクーニャJr.との「MVP対決」も大きな注目を集めた第1ラウンドをチーム一丸で制した。

構成●THE DIGEST編集部

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