世界3位アルカラスが右腕の負傷で全仏OP前哨戦を欠場!「前腕筋に炎症が起きている」<SMASH>

男子テニス世界ランク3位のカルロス・アルカラス(スペイン)が、出場を予定していた全仏オープンの前哨戦「イタリア国際」(5月8日~19日/イタリア・ローマ/クレーコート/ATP1000)を右腕の負傷により欠場すると発表した。

今季、1月の「全豪オープン」(オーストリア・メルボルン/四大大会)ではベスト8に終わった20歳のアルカラス。3月の北米ハードコードシーズンでは、「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATP1000)で2連覇を達成し、続く「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ATP1000)ではベスト8と安定した成績を収めていた。

しかし、クレーコートシーズンに入り、先月上旬の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(モナコ・モンテカルロ/ATP1000)開幕前の練習で右腕を負傷。同大会と次週の「バルセロナ・オープン」(スペイン・バルセロナ/ATP500)ではいずれもケガが回復せず、欠場を余儀なくされる。
そして、現在開催中の「マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/ATP1000)は出場を果たすも、準々決勝でアンドレイ・ルブレフ(ロシア/世界ランク8位)に6-4、3-6、2-6の逆転で敗退。試合後には、「フォアを打つたびに何か違和感が生じるのではないか」と不安を抱きながらプレーしていたことを明かし、「ローマでは何とかプレーできると思う」と次戦へ向け意欲を示していた。

しかし、アルカラスは現地5月3日に自身のSNSを通じて以下のように綴った。

「マドリードでプレーした後、腕に痛みを感じたんだ。今日、検査をしたところ、前腕筋に炎症が起きていることがわかった。残念ながらローマではプレーできない。 今は回復して100%痛みのない状態でプレーができるように休養が必要なんだ。とても残念。また来年、イタリアでお会いしよう」

心配は募るばかりであるが、悪化しないよう回復に専念して、全仏オープンではアルカラスらしい躍動感のあるプレーが見られることを願いたい。

構成●スマッシュ編集部

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