「“ドM”…じゃないです(笑)」森田遥は開き直ってノーボギー

4打差3位で最終日へ(撮影/中野義昌)

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 3日目(4日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6665yd(パー72)◇晴れ(観衆8156人)

今季リカバリー率で7位にランクインするなど、ディフェンス面のスタッツで上位常連の森田遥。そうはいってもピンチこそ前向きに…とはいかないようで、「それだと“ドM”じゃないですか。私は…そうではないです」と笑う。

ボギーなしの2バーディ「70」としたこの日を含め、3日間でわずか3ボギー。単独首位のイ・イェウォン(韓国)と並んでフィールド最少の数字だ。鉄壁に見える防御は、逆転の発想から。「ボギーを打ちそうな時は開き直って、やるべき一打に集中している。それがパーセーブにつながっているのかな」

ピンチでの開き直りとは「選択肢を増やした上で、一番簡単な方法を選ぶ」のが森田流。ティショットを右に曲げた前半7番のセカンドでは、ピンのニアサイドとなるバンカーを真っ先に警戒。最初から左を向き、「乗ればいい」と割り切ってパーでしのいだ。

3日間で3ボギーは最少タイ(撮影/中野義昌)

後半も2打目がバンカーから出すだけになった14番、外から7ydほどをねじ込んだ17番と無傷で切り抜けていったが、「18番のグリーンでキャディさんに『ノーボギーだね』って言われるまで気付かなくて。必死でした」と汗をぬぐった。

「自分との戦い」と表現するメジャーで、4打差3位につけて迎える最終日。“ガマン大会”なら望むところ…とはいかないまでも、十分に勝機はあるはずだ。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)

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