ノアの清宮海斗(27)が、約1年2か月ぶりにGHCヘビー王者に返り咲いた。
先月22日の新宿大会でジェイク・リーとの次期挑戦者決定戦を制し、「WRESTLE MAGIC 2024」(4日、東京・両国国技館)で同王者のイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.(32)に挑戦。この日動画配信サービス「レッスルユニバース」のゲスト解説で来場していた武藤敬司が見守る中、清宮は大奮闘した。
武藤から伝授された足4の字固めでワグナーの体力を削ると、中盤には雪崩式フランケンシュタイナーで投げ飛ばした。しかし、15分過ぎに得意のタイガースープレックスホールドで仕留めにかかるも失敗。ワグナーにドラゴンスクリューからの閃光魔術弾を浴び、自身が武藤から伝授された技を奪われる屈辱を味わった。
それでも立ち上がった清宮は、三角飛び式閃光魔術弾を発射しペースを奪取。最後はプロレスLOVEポーズを決めると、変型閃光魔術弾で24分45秒の激闘を制した。
試合後、武藤がリングに登場。武藤からベルトを渡され、ベルトを腰にした清宮は「俺がノアをもう一度、プロレス界のトップに持って行きます」と宣言。昨年3月にジェイクに王座を奪われて以来、約1年2か月ぶりに王座を手にしたベルトを見つめ「ノアって不器用な団体なんです。みんなの期待になかなか追いつかないと言われる。それが悔しくて、それを変えるためにこの団体に入団しました。俺がプロレス界の顔になるので、これから全部変えていくので、新しいノアをつくっていきましょう!」と呼びかけた。
バックステージでは宿敵である拳王から「おい清宮、めちゃくちゃいい考えじゃねえか」と声をかけられた清宮は「拳王、ノアを変えていくにはあなたの力が必要です。俺に力を貸してください」と握手を求めた。清宮の熱い思いに拳王も「俺はお前の考えに乗る。そして俺とお前でノアを変えていくぞ。そして、お前が言ったプロレス界のトップに俺たちで連れて行こうぜ」と握手を交わした。
長年のライバルと心が通じ合い笑顔を見せた王者は、最後に「これからは拳王とともにプロレス界を変えていく。そして必ず俺がこのノアをプロレス界のトップに引っ張っていきます」と改めて決意を表明した。
若き王者が方舟マットを業界の中心に導く。