カメムシ、大量発生がトレンドに 自宅に侵入したらどうすれば? 駆除するのに使える身近なアイテム

■カメムシの臭いが嫌すぎる、どうすれば?

各地でカメムシが大発生しているというニュースが報じられ、農業の専門誌「現代農業」2024年6月号(5月5日頃発売予定)でカメムシ大特集が組まれるなど、何かと話題に上るカメムシ。Xでもトレンド入りしている。なかにはもちろんカメムシのファンもいるのかもしれないが、カメムシが嫌われているという証拠といえそうだ。

そんなカメムシを見つけても、決して叩き潰してはいけない。カメムシに触れると、凄まじい異臭を放つため、服や皮膚に染み付いたらなかなか取れない。この臭いこそが、カメムシが嫌われる理由の一つである。その臭いは一度嗅いだらトラウマになるレベルの強烈なもので、なんと表現すればいいのかわからないような臭いなのだ。

したがって、ハエたたきを使うのはアウトだし、ゴキブリのように新聞紙や雑誌を丸めて戦うのもNGである。いったいどうやって駆除すればいいのだろうか。地域によって様々な駆除方法があると言われるが、家の中に入ってきたカメムシをやっつける方法を紹介しよう。

■駆除にはガムテープとペットボトルを活用する

おそらく一番ポピュラーなのが、ガムテープの活用だ。ガムテープの粘着面をそっとカメムシに近づけば、簡単に捕まえることができる。そしてガムテープを密着させて、ゴミ箱にポイすれば駆除完了である。このとき、勢いよくガムテープを近づけると臭いを出されるのでご法度だ。そっと優しく近づくのがポイントといえる。

天井にいるカメムシであっても、棒の先にガムテープをくくりつければ駆除しやすいし、とにかく簡単にできるので実践している人も多いはずである。ただし、ディスカウントショップで売られている安いガムテープやクラフトテープは、接着力が弱く、カメムシに逃げられることもあるので注意しよう。

ペットボトルの活用も効果的である。ペットボトルの中にあらかじめ台所用の中性洗剤を入れておく。そして、ペットボトルの注ぎ口をカメムシに近づけ、上手にペットボトルの中に落とすのである。カメムシは洗剤の中に落ちると、溺死してしまうのだ。あとはゴミに出せばいい。

なお、ペットボトルにちょっとひと工夫を加えるだけで、劇的に捕獲効率が上がる。ペットボトルの上の部分をハサミで切り、ひっくり返してセットする。はめ込んだ部分をガムテープでしっかりと固定し、あとは中に洗剤を入れておけばいい。大量に捕獲すると、洗剤の中で溺れ死んでいるカメムシを見る羽目になるのが難点ではあるが。

もちろん、カメムシ専用の殺虫剤も発売されており、スプレーを噴射するのも手っ取り早く効果的だ。ただ、筆者もかつて試したことがあるのだが、確かに威力はあるもののカメムシが臭いを置き土産していくことが多かった。臭いを極力残さないようにするのが、上手なカメムシ駆除のテクニックだと思う。

(文=山内貴範)

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