聴取と食い違いなく...携帯解析が有力証拠に 石川・官製談合

 石川町の公共工事入札を巡る官製談合事件で、公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕された土木会社「志賀建設」元社員の無職関根徳夫容疑者(69)=同町字境ノ内、元役員のコンサルタント業添田保雄容疑者(63)=平田村中倉字見上=の携帯電話データの解析結果などが、逮捕に至る有力な証拠となったことが4日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、県警は2人に複数回の事情聴取を行い、その過程で携帯電話を押収した。通信記録などを解析した結果と事情聴取の内容に食い違いがないことから、証拠の一つになったとみられる。

 関係者によると、2人は昨年、別の贈収賄事件で警察に事情を聴かれており、その後に今回の事件についての県警の任意の事情聴取が始まったという。県警は、官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された石川町長の塩田金次郎容疑者(76)=同町形見字道橋=と2人の関係性や、塩田容疑者に見返りがなかったかなどについて慎重に調べている。

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