2023年度 長崎空港、旅客数286万人 コロナ前9割まで回復

長崎空港の乗降旅客数

 長崎空港(長崎県大村市)の2023年度の乗降旅客数が約286万2千人に上り、前年度から約29万人増加したことが長崎空港ビルディング(同市)の調べで分かった。開港以来最多だった18年度比では約9割の水準に達し、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ旅客数の回復傾向が鮮明になった。
 同社によると、18年度の旅客数は約326万9千人を記録したが、年度終わりに感染拡大が始まった19年度は約315万9千人と微減。20年度は約88万9千人まで落ち込み、21年度は約133万7千人だった。22年度は後半(10~3月)に全国旅行支援の後押しを受け、年間で約257万3千人まで回復した。
 23年5月、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行したことが影響し、23年度は年間を通じて回復傾向が続いた。国内線では羽田、伊丹、神戸といった大都市圏と長崎を結ぶ便が好調。また、昨年10月に上海線が約3年8カ月ぶりに運航を再開したこともあり、国際線は年間3850人が利用した。
 同社の担当者は「今後も県と連携しながら新規路線の就航などを推進し、旅客数が増えるよう取り組みを進める」としている。

© 株式会社長崎新聞社