ボーイングの宇宙船スターライナー、初の有人試験飛行は5月6日実施へ。NASAが発表

NASA / Kim Shiflett

他の写真を見る

NASA・ボーイング・United Launch Alliance(ULA)関係者は、ボーイングの有人宇宙船CST-100 Starliner初の有人ミッション打ち上げを5月6日22時34分に実施することを決定しました。日本時間では5月7日(火)11時34分になります。

25年前に消えた米軍の実験衛星が再びレーダーに現る。米宇宙軍が監視

ボーイングは約10年前に、NASAの民間有人宇宙船開発プログラムにSpaceXとともに選出されていました。CST-100は当初2017年に完成する計画でしたが、2018年には腐食性の燃料が漏れる問題が発生し、その後は推進システムのバルブが腐食で固着する問題も続くなど、度重なるトラブルによって開発は遅れ、2020年に初の有人飛行を実施したSpaceXに大きく水をあけられていました。

現在、CST-100 Starlinerはケープカナベラル宇宙軍基地でULA Atlas Vロケットに搭載され、NASAの宇宙飛行士2名が搭乗する打ち上げに備えています。

フロリダ州ケープ・カナベラルの現地時間で5月6日午後10時34分に予定される今回の打ち上げは、CST-100 Starlinerにとって3度目の飛行にあたります。

前回2022年春に行われた試験打ち上げでは、無人ながらISSに到達し、ドッキングおよび離脱が正常におこなわれることも確認していました。

NASA商業有人飛行プログラム・マネージャーのスティーブ・スティッチ氏は「乗組員の安全は依然として最優先事項です。特に開発中の有人宇宙飛行では、新たな問題の発生は珍しくありません。振り返ると、2か月前にわれわれが準備していた作業は、ほぼすべて完了しています。チームは、安全が確保され次第、スターライナーに飛行士を 搭乗させるという目標に向け、粘り強く毅然とした態度で臨みます。もしも今後、スケジュールの調整が必要になった場合は、これまでと同様に必ず調整するつもりです。しかしすべての準備が整ったら、あとは飛ぶだけです」と述べています。

なお、打ち上げ後、CST-100 StarlinerがISSに到着するまでには約24時間かかる見込みです。その間にも飛行士らは手動による宇宙船の制御テストなどを実施する予定。

そして第71次長期滞在ミッションのクルーが待つISSに無事ドッキングできれば、そこで約1週間過ごした後、地上への期間の途につく見込みです。

もし、6日の打ち上げが悪天候などの理由で延期された場合は、7日、10日、11日(いずれも現地時間)が予備日として設定されています。3日の段階のボーイングの予測では、打ち上げに好ましい気象条件が得られる確率は95%とのことでした。

X(Twitter)のブロック仕様変更に注意、ブロックしてもリプライは相手に見えるように。イーロン・マスクが告知

生成AIグラビアをグラビアカメラマンが作るとどうなる?第23回:Stable Diffusion AUTOMATIC1111 v1.9の新機能と使い方を解説(西川和久)

作曲歌唱AI「Suno」、今からでも間に合う制作マニュアル。やり方がちょっと変わったので(CloseBox)

© TechnoEgde