痛恨トリプルボギーも… 蝉川泰果「攻めの心は失わず」

痛恨のトリプルボギーを喫した(Tim Heitman Getty Images)

◇米国男子◇ザ・CJカップ バイロン・ネルソン 3日目(4日)◇TPCクレイグランチ(テキサス州)◇7414yd(パー71)

4打差から出た蝉川泰果は6バーディ、2ボギー1トリプルボギーの「70」でプレーしたが、「全然トップを捕らえることはできたのに」とガックリ。「(ミスを)少なくできていたら、もっと面白い、楽な展開にできた。もったいなかった」と振り返った。

前日感じたように、ツアー自己最高位の30位で終えた1月「ソニーオープン」の時と比べて「不安なく」臨めた。出だし1番から5mのバーディパットを沈めて幸先よくスタートし、5番(パー5)で2つ目のバーディを奪取した。

ただ、前日から気になる左に行きがちなショットはこの日も出ており、ティショットを左ラフに外した6番はボギーに。2オンが狙える9番のパー5はセカンドショットを右のネイティブエリア(裸地・自然の芝が生えている部分など)に入れ、打ち直してのガッツパーを決めた。

後半は11番で158ydからピンそば2m弱につけてバーディを奪って「いい流れ」だった。しかし、12番で痛恨のトリプルボギー。1Wで打ったボールは雑草が生い茂る右側に飛び、ライは「ボールの30㎝左側にすごい根っこみたいな草が生えていた」。時間をかけて“どう打つのか”イメージはした。

そして2打目はグリーン手前にあるハザードに吸い込まれてドロップ。フェアウェイからの4打目は左足下がりの傾斜になるグリーン奥ラフにまでこぼしてしまい、アプローチミスしての6オン1パット。「あの辺をボギーかダブルボギーで抑えられたらよかった」と悔しがった。予選2日間と違い、決勝ラウンドからは2サム1ウェイ。ショットを打つまでのリズムに乱れた部分もあった。

それでも、腐らずに14番では1Wで果敢にワンオンチャレンジしバーディ。「攻めの心は失わずに。パッティングも打てていた」と顔を上げる。最終18番(パー5)は2オンするも「ちょっと打ち切れなかった」とイーグルパットをショートさせたが、バーディ締めにした。

「18番以外は『攻めよう、攻めよう』っていう心は忘れなかった。悪くなる時は守りに入りすぎることがあるけど、それをせずに攻めて行く姿勢ができたのは良くなっている」と及第点を置いた。

あす最終日は首位と8打差の11アンダー28位から臨む。「絶対にビッグスコアで。初日の7アンダー(64)を超えるスコアを出すのを目標に。あとは今日攻めようとして自分のイメージができていない中で攻めた部分も多かった。しっかりイメージを持って、持てなかったらそれなりにパッティングだったら絶対にジャストタッチにするとかセーフティにできたら。イメージが出ない所の攻め方は変えていきたい」と反省から出た課題をラスト18ホールにぶつける。(テキサス州ダラス/石井操)

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