「絶対勝つ」 久米・那覇・泊 50回目の節目に闘志 きょう那覇ハーリー最終日 沖縄

前回2023年の本バーリーの様子

 第50回那覇ハーリー(同実行委員会主催)は最終日となる5日、久米、那覇、泊による本バーリーが行われる。今年は50回の節目。3チームともに優勝にかける思いは強く、半世紀の歴史を重ねてきた大会の重みを感じながら本番へ挑む。

 昨年、コロナ禍の休止を含め8年ぶりに優勝した泊チーム。眞喜志哲雄さん(52)は「前回の仕上がりも良かったが、今年はそれ以上」と2連覇を狙う。練習量を増やして無駄のない動きを目指し、かいさばきを特訓してきた。ただ「前回は1秒差の優勝なので気は抜けない」と表情を引き締める。

 泊に、ごくわずかな差で5連覇を阻止された那覇は雪辱に燃える。仲程猛さん(66)によると、練習期間を約1カ月増やし、中学校のプールなどで仕上げてきた。常勝那覇を取り戻すべく「これ以上悔しい思いはできない。今回は絶対に勝つ」と力を込める。

 優勝を追い続ける久米。こぎ手不足が課題だが旗頭の団体に協力を得て挑む。加賀徹男さん(62)は「これから伸びていくチーム」と語る。本番に向けての「作戦は秘密」と笑うが、「効率良く速度を上げ、那覇と泊を追い越せるかが鍵だ」と好機を狙う。

 (嘉陽拓也)

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