広陵、中国地方の公式戦40連勝で決勝へ 初進出の海田と11日対戦 春季広島県高校野球大会

【広陵―尾道】三回、広陵1死三塁、枡岡の中犠飛で三塁走者田村が生還し、3―0とリードを広げる。捕手富島

 【春季広島県高校野球大会準決勝 広陵4―2尾道】

 広陵は、昨秋3位の尾道に競り勝ち、3年連続で決勝へ進んだ。これで2022年夏の広島大会3回戦で英数学館に敗れて以降、中国地方の公式戦は40連勝となった。

 三回までに3点を奪って試合を優位に進めたものの、四回以降は2安打1得点。中井哲之監督は「バットを忘れてきたんですかね」と苦笑いしたが、「終わったときに1点でも多く取っていればいいから」と粘り強く戦った選手をたたえた。

 投手陣は2年堀田昂佑が先発。五回2死二、三塁で2番手の3年生左腕山口大樹が登板し、ピンチを断ち切ると、七回の2点だけに抑えて、逃げ切った。

 4日は、練習試合で明徳義塾(高知)と対戦。エースの高尾響が先発して4―5で敗れた。只石貫太主将は「夏は連戦もあるし、体が疲れている中でも試合がある。今日はそれに近い状態で戦えて勝ててよかった」と話した。

 準決勝のもう一試合は海田が崇徳に3―2で競り勝ち、1954年の創部以来、初の決勝進出。広陵―海田の決勝は11日午後0時半から尾道市のぶんちゃんしまなみ球場である。

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