観光庁の訪日外国人消費動向調査「2024年1-3月期の全国調査結果(1次速報)」
2024年の春は、桜の開花シーズンや歴史的な円安の影響などもあり、国内の観光地でインバウンドの姿を見かけることが多くなりました。
2024年4月17日、観光庁は訪日外国人消費動向調査として「2024年1~3月期の全国調査結果(1次速報)の概要」を発表しています。
今回は、その中からインドネシアの訪日観光客にフォーカスを当てて、消費動向をチェックしてみましょう。
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【インバウンド】旅行消費額が14位のインドネシア
2024年1~3月期の訪日外国人の旅行消費額は、1兆7505億円(2023年同期比73.3%増、2019年同期比52.0%増)と推計。国籍・地域別では、中国が3526億円(構成比20.1%)と最も大きい消費額となりました。
続いて台湾2512億円(同14.4%)、韓国2379億円(同13.6%)、米国1716億円(同9.8%)となり、アジア圏の訪日外国人の消費が大きいことが分かります。
各国の訪日外国人旅行消費額と構成比
- 1位:中国3526億円(20.1%)
- 2位:台湾2512億円(14.4%)
- 3位:韓国2379億円(13.6%)
- 4位:米国1716億円(9.8%)
- 5位:香港1543億円(8.8%)
- 6位:オーストラリア943億円(5.4%)
- 7位:タイ569億円(3.3%)
- 8位:ベトナム407億円(2.3%)
- 9位:フィリピン385億円(2.2%)
- 10位:英国373億円(2.1%)
- 11位:シンガポール369億円(2.1%)
- 12位:カナダ318億円(1.8%)
- 13位:マレーシア298億円(1.7%)
- 14位:インドネシア263億円(1.5%)
- 15位:フランス223億円(1.3%)
- 16位:ドイツ197億円(1.1%)
- 17位:イタリア116億円(0.7%)
- 18位:インド103億円(0.6%)
- 19位:スペイン97億円(0.6%)
【インバウンド】消費額で一番多かったのは?
全国籍・地域の訪日外国人による旅行消費額の総額は1兆7505億円。内訳は宿泊費5619億円、買物代5114億円、飲食費3802億円、交通費1890億円、娯楽等サービス費1072億円、その他8億円です。
インドネシアの旅行消費額の総額は263億円で、一番多かったのは宿泊費85億円。続いて買物代74億円、飲食費50億円、交通費43億円、娯楽等サービス費11億円、その他0億円となりました。
2019年同期比は119.3%増で、前年同期比は75.6%増となっています。
インドネシア人観光客の旅行消費額
- 宿泊費:85億円
- 買物代:74億円
- 飲食費:50億円
- 交通費:43億円
- 娯楽等サービス費:11億円
- その他:0億円
- 総額:263億円
【インバウンド】1人当たりの旅行支出は?
全国籍・地域の訪日外国人(一般客)1人当たりの旅行支出は20万9000円と推計。国籍・地域別に見ると、インドネシアは22万5366円で、2019年同期比で81.5%増、前年同期比で24.2%増という結果になりました。
また、インドネシア人の旅行者数は11.7万人で、インドネシア人の消費額(1人当たりの旅行支出✕インドネシア人の旅行者数)は263億円という数値を出しています。
インドネシア人の平均泊数は8.7日で、1人当たりの総額は22万5366円。宿泊費7万2835円、買物代6万3095円、飲食費4万2716円、交通費3万6846円、娯楽等サービス費9663円、その他0円となりました。
インドネシア人の1人当たりの旅行支出
- 宿泊費:7万2835円
- 買物代:6万3095円
- 飲食費:4万2716円
- 交通費:3万6846円
- 娯楽等サービス費:9663円
- その他:0円
- 総額:22万5366円
【インバウンド】インドネシアは今後も増加の見通し
今回は、2024年1~3月期の全国調査結果からインドネシアの消費動向についてご紹介しました。
インドネシアは旅行者数、消費額ともに平均的な数字をやや下回りましたが、特に宿泊費を消費していることが分かりました。2024年以降も引き続き、インドネシアからの訪日観光客の増加が予想されます。
参考資料
- 観光庁「訪日外国人消費動向調査 2024年1-3月期の全国調査結果(1次速報)の概要」