鉄道建設で砂漠に「緑の壁」構築 中国新疆ウイグル自治区

鉄道建設で砂漠に「緑の壁」構築 中国新疆ウイグル自治区

 【新華社ウルムチ5月5日】中国国家鉄路集団傘下の中国鉄路ウルムチ局集団はこのほど、新疆ウイグル自治区のホータン地区ホータン市とバインゴリン・モンゴル自治州若羌(チャルクリク)県を結ぶ「和若鉄道」建設における防風・防砂対策プロジェクトが、砂漠化防止に顕著な成果を上げたとして「全国2023年度生態環境保護モデルプロジェクト」に選ばれたと明らかにした。

 和若鉄道は全長825.5キロで、うち砂嵐が発生する区間は全体の65%に当たる約534.8キロ、強風の季節は7カ月に及ぶ。砂嵐が鉄道の安全運行に影響しないよう、建設の初期段階で「砂漠の鉄道建設は砂漠化防止措置が先行」という方針・政策が取られ、防風・防砂工事と鉄道建設が同時に行われた。全国の鉄道建設において初めての試みとなる。

 鉄道の両側には、わらなどを地面に格子状に埋め込んで砂の移動を防ぐ「草方格」を5千万平方メートルにわたって設置し、梭梭(ソウソウ)や紅柳(タマリクス)などの低木や高木1346万本を植樹。造林面積は11万4千ムー(76平方キロ)に上り、効果的な砂漠化防止システムを構築している。(記者/白志強)

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