【B1広島】朝山正悟、有終の3点シュート 「何一つ悔いはありません」引退セレモニーでは男泣きも

【広島―琉球】引退セレモニーであいさつする朝山

 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)西地区の広島ドラゴンフライズは5日、広島市西区の広島サンプラザでリーグ最終戦の琉球戦に臨み、今季限りで引退する朝山正悟が有終の3点シュートを決めた。

 現役最後の本拠地で大歓声の中、10分47秒プレー。77―89の第4クオーター、終了まで残り14秒。パスを受けると、美しい放物線を描いたシュートがリングを通り抜けた。

 試合後の「引退セレモニー」では長男の隆正君、次男の正太郎君が手紙を読み上げた。正太郎君から「お父さんみたいに僕もドラゴンフライズの選手になりたい。お父さん、大好きだよ」と、言葉を詰まらせながら告げられると、朝山も感極まり、男泣きした。

 その後、場内へのあいさつでは、「このコート上だけは真っすぐ向き合ってきた。そのことは胸を張って言える。競技人生何一つ悔いはありません」などと述べた。

 試合は80―89で敗れ、今季リーグ戦は36勝24敗で終了。2季連続のチャンピオンシップ(CS)はワイルドカード(WC)1位で進出が決まり、11日から中地区1位の三遠とアウェーで対戦する。

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