4日から行われた三重県桑名市の多度大社の上げ馬神事は、すべての馬が壁のない坂をけがなく上り切りました。 上げ馬神事は700年近く続く伝統行事で、去年、けがをした1頭が殺処分となり、動物虐待との批判が集まったことを受け、今年はコースの壁が撤去されるなどの改善策がとられました。
5日は3頭の馬が、壁がなくなった新たなコースを走り、けがなく坂を上り切りました。
三重県医療保健部の南川喬子氏は「医療保健部で監視を行ったが動物愛護法に抵触するような大きな行為は確認することはありませんでした」と振り返りました。
会場では、4日に続き観客と神事に反対する人が言い争いになり、警察が止めに入る場面もありました。
神事に反対する人は「傾斜は最大で45度ぐらいでしょうか。サラブレッドの能力には非常に過酷な坂」と話しました。
主催者は今後も専門家の意見を聞きながら見直しを続けるとしています。