ローマのディバラ、2つの契約条項が明らかに シーズン終了後に去就を判断か

写真:現行契約では2025年6月まで契約が残されているディバラ©Getty Images

ローマに所属するアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラの契約条項2つが明らかになった。イタリア『Corriere dello Sport』が報じている。

現在30歳のディバラは、7シーズン過ごしたユヴェントスに別れを告げ、2022年の7月にローマに加入。ローマでは負傷離脱もありながら、ここまで2シーズンで74試合に出場し、34G18Aを記録している。

そんなディバラとローマは、2025年6月まで契約を結んでいるが、興味深い2つの条項が付帯しているという。1つはディバラを比較的低額な移籍金で獲得できるというものだ。今年の7月から有効となる1200万ユーロ(約20億円)の契約解除条項があり、イタリア国内のチームでも移籍可能だという。

もう1つは、ローマと契約延長のできる条項だ。仮に来シーズンもローマでプレーし、総試合数の50パーセントに出場すれば、契約が自動的に1年延長されるものと伝えられている。

セリエAで5位に位置するローマは、来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いの真っ只中におり、4位ボローニャ、6位アタランタと競っている。今シーズン、UEFA主催の大会で好成績を残したイタリアは、来シーズンから拡大されるCLの出場枠を「5」に確定させた。またUEFAヨーロッパリーグの優勝チームにも、来シーズンのCL出場権が付与されるため、同大会に勝ち残っているローマかアタランタが優勝した場合には、出場枠が最大「6」に増える可能性がある。

ローマは翌2024-25シーズンに、どの欧州コンペティションに出場するか決まっておらず、ディバラの代理人は来シーズンの去就について確定させるのは時期尚早と考えているという。そのため今シーズン終了後に、ローマ首脳陣と会談の場を設けるようだ。

また今冬の移籍市場終了後、スポーツディレクター(SD)を務めていたティアゴ・ピント氏が退任。それ以来、ローマのSD職は空席のままとなっており、来シーズンの陣容を整えるべく首脳陣から固める必要がある。

しかしながら、ローマの最高経営責任者を務めるリナ・ソウルコウ女史とディバラは、良好な関係を築いており、契約更新を焦ってはいないという。

ローマは日本時間6日3時45分から、ディバラの古巣であるユヴェントス戦を控えている。

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