取材ノート あいさつで伝わる社内の雰囲気

 「こんにちは!」。先日名古屋市内のメーカーの本社に取材に伺った際、すれ違った若手社員から、笑顔と大きな声であいさつしてもらった。社会人として当たり前のようだが、これができるか、できないかで、来客者の印象は大きく変わる。社会人となり、複数の企業を訪問して学んだが、あいさつは、その会社の雰囲気や風通しの良さまでも伝わってくる。
 あいさつをしてくれた若手社員があまりに生き生きしていたので、初対面にもかかわらず、「仕事は楽しいですか?」とふいに尋ねてしまった。すると食い気味に「はい!」と返答。これまた大きな声。こちらまで楽しい気持ちになった。
 その後、社長と面会して取材に入ると、社長は「特にあいさつについて指導はしていないよ。ただ元気に仕事してほしいとは頼んでいる」と語る。社員の活力は企業成長につながるという。実際、その会社業績は2期連続で過去最高を更新している。
 私自身も、大企業を取材して、記事を書くという、なかなか体験できない、楽しい仕事をしているはず。笑顔と大きなあいさつを心掛け、仕事の楽しさをアピールしていこう。
 ■川原 和起(かわはら・かずき)自動車などの製造業を担当。渓流釣りシーズンが開幕した。木曽の山奥で40センチの超大型アマゴを釣り上げたと思ったら、目が覚めた。夢だった。

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