県高校総体前特集 テニス女子 注目校紹介① 福徳学院 気持ちを一つに勝利を狙う 【大分県】

大分開催となるテニスの全国高校総体(インターハイ)。地元出場枠が設けられ、団体は2位まで、個人シングルスは4位、同ダブルスは2位までの選手、ペアが出場できる。女子は福徳学院が個人、団体で優勝候補筆頭。2位争いは大分舞鶴や杵築、大分豊府など混戦となりそう。25日から始まる県高校総体を前に注目校、注目選手を紹介する。第1回は福徳学院。

福徳学院は、県高校総体で団体15連覇、個人でも上位独占を目指す。今年は、1月の全国私立高校テニス選手権、2月の強化合宿で全国の強豪校と互角に戦えるようになった。しかし、3月の全国選抜高校テニス大会では実力を発揮できず初戦敗退に終わった。大会後は全国で勝つために再出発を図っている。

4月に1年生9人が加わり、総勢19人となった。曜日崇監督は「力のある選手が多く、経験もある。あとは自信。ここぞという場面で自分を信じ切る気持ちが必要になる。そのためには納得できるまで練習するしかない」と選手に呼びかけた。監督のげきに選手は奮い立った。キャプテンの岡崎咲菜(3年)は「全ての大会が最後となる3年生が中心となって、練習から後悔しないよう一瞬一瞬を大切にしたい」と話す。

納得できるまで練習し自信を植え付ける

テニスは個人競技だが、福徳学院には「みんなで一つ」という意識が強い。岡崎は「誰一人欠けることなく、みんなが同じ方向にまとまろうとしている」と語る。部員の多くは、個人戦で勝つより、団体戦で勝ちたいという。地元開催となる全国高校総体では地の利を生かし、「団体で上位入賞」を目指す。

もちろん個人シングルス、同ダブルスでも上位を狙う。昨年の県高校総体で団体、シングルス、ダブルスで優勝した辻さくら(3年)は「今年も3冠を達成し、インターハイに勢いをつけたい。地元の応援は力になるので自信を持ってプレーしたい」と意気込みを語った。練習の質を高め、外部トレーナーによる体の操作性を高める練習などの頻度を増やした。地道な努力は着々と栄養を蓄え、全国高校総体で花開くはずだ。

全国総体で上位入賞が目標

(柚野真也)

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