2位で優勝賞金2400万円GETも「悔しい。ダメだった」 悲願Vにあと1打、佐久間朱莉の複雑な胸中

ワールドレディスサロンパス杯最終日に出場した佐久間朱莉【写真:Getty Images】

ワールドレディスサロンパス杯最終日

女子ゴルフの国内メジャー・ワールドレディスサロンパス杯は5日、茨城GC東C(6665ヤード、パー72)で最終日が行われた。首位と4打差の3位で出た佐久間朱莉(大東建託)は2バーディー、1ボギーの71で回り、通算7アンダーで2位だった。今季3度目の優勝争いで2度目の2位。1打及ばず、またも初Vはお預けとなった。ラウンド後には「悔しい。またダメだった……」と率直な思いを明かした。

最終18番パー5。グリーンエッジからパターで放ったボールは、カップをなめて転がった。入れればプレーオフのバーディートライ。外した佐久間は天を仰いだ。

「風も強くて伸ばし合いにはならないと思っていたので、チャンスはあると思っていました。(8アンダーで優勝したリ・ヒョソンの)スコアは知っていて、最後は獲らないといけないことは分かっていました」

11番パー4までは耐えながら連続パー。そして、12番パー4で10メートルのバーディーパットを決めた。13番パー3はチップインでパーを拾い、16番パー4では、第2打をピン横50センチにつけてスコアを伸ばした。だが、17番パー3でボギー。このホールが痛恨だった。ラウンド後の取材に涙は見せなかったものの、胸の内は隠さなかった。

「悔しい。またダメだった」

2021年6月に行われた最終プロテストにトップ合格した21歳。今季は4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープン、前週のパナソニックオープンレディースで最終日を首位で迎えながら、伸ばし合いを制することができなかった。そして、今大会は伏兵の韓国15歳リ・ヒョソンに優勝を奪われた。

今回はヒョソンがアマチュアのため、優勝賞金2400万円を単独2位の佐久間がゲットした。最後に1メートルのパーパットを入れたことが大きいが、素直には喜べない。

「勝てなかったなら意味がないと思ってるので」

「早くリベンジしたい」が合言葉になりつつある21歳は、次戦のRKB×三井松島レディスでも悲願達成を目指す。

THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe

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