「デゴイチ」の愛称で親しまれる蒸気機関車(SL)D51にちなんだイベント「デゴフェス」がこどもの日の5日、茨城県水戸市千波町の千波公園で開かれた。駅長の制服を着た子どもたちが記念撮影会を楽しむなどしてにぎわった。
市民でつくる保存会「デゴイチを守る会」が、同SLの保存継承の取り組みを広く知ってもらうために実施。缶バッジ作りや模型展示なども行われ、ドイツ製の蒸気機関車「コッペル」を模したミニSLが汽笛を響かせた。
同県桜川市の小学2年、池田惟叶君(7)は「(記念撮影で)駅長になった気分。運転席のいろいろなレバーを動かすのが楽しい」と満足げな表情を見せた。デゴイチは3月、市の地域文化財に選ばれた。守る会の中山隆一会長(71)は「子どもたちと一緒に守っていきたい」と話した。