こいのぼり 春風に泳ぐ 住民ら設置 長崎・時津

湖面の上を泳ぐこいのぼり=時津町、久留里ダム

 長崎県西彼時津町久留里郷の久留里ダムで、湖面を横断して大小さまざまなこいのぼりが泳ぎ、付近を通る車や散歩の人らを楽しませている。11日まで。
 久留里自治会が地域の子どもたちの健やかな成長を願い、30年近く続けている。この間、家庭では揚げなくなったこいのぼりの寄付を回覧板などで呼びかけてきた。今年も数世帯から寄せられ、これまでのものと合わせ55匹。住民らがダムの端から端まで約75メートルのワイヤを張って取り付けた。
 色とりどりのこいのぼりは春風に揺れ、湖面や周囲の緑に映える。設置作業を指揮した久留里公民館長の中野常敏さん(64)は「風がおさまると、こいのぼりが湖面に映る。ダブルで見てもきれいですよ」と話した。

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