中国自動車メーカーの賽力斯集団、1~3月の売上高5.2倍増

中国自動車メーカーの賽力斯集団、1~3月の売上高5・2倍増

第21回広州国際汽車展覧会(広州モーターショー)で華為技術(ファーウェイ)と賽力斯集団(セレス・グループ)が共同運営するEVブランド「AITO(問界)」が公開した新モデル「AITO M9」。(2023年11月17日撮影、広州=新華社記者/劉大偉)

 【新華社重慶5月6日】中国の自動車メーカー、賽力斯集団がこのほど発表した2024年第1四半期(1~3月)決算は売上高が前年同期比5.2倍の265億6100万元(1元=約21円)、純利益が8億4500万元増の2億2千万元だった。

 新エネルギー車(NEV)の販売台数は4.7倍の9万4825台となった。通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と共同で展開する高級新エネ車ブランド「問界(AITO)」シリーズの販売は好調に推移し、スケールメリットを生み出した。コストの削減と効率化、技術イノベーションなどの取り組みは経営効率の向上につながった。販売増により、営業活動によるキャッシュフローは11億8700万元に上った。技術イノベーション、コスト抑制などの的確で高効率な全事業管理により、営業コストは23年第4四半期(10~12月)比で8ポイント低下した。

 「問界」は1~3月、中国市場の高級車ブランド上位5位を守った。主要車種のラインアップは、新型SUV(スポーツタイプ多目的車)「M5」の4月23日発売に伴い、さらに充実した。同社は市場規模を一段と拡大させ、引き続き高級新エネ車市場をリードする見通し。

 23年12月期決算によると、売上高358億4200万元のうち新エネ車は16.1%増の289億4800万元だった。研究開発投資は44億3800万元で売上高の12.4%を占め、研究開発者数は18.6%増の4955人に上った。

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