こんにちは。リビングえひめWeb地域特派員、薬屋のねこです。
GW最終日、いかがお過ごしでしょうか。長い方だと10連休だとか。縁のない私には羨ましい限りです。そんな私も、帰省してきた兄や同窓会で懐かしい顔ぶれが揃い、昭和への思いを馳せる日を過ごしています。
松山のソウルフード
懐かしいといえば、松山のソウルフードを求め、土曜日の昼下がり。午前の勤務を終え、ランチにはちょっと遅めの14時半すぎ。まだ開いているかなー? 期待を込めて向かいました。
松山市中心地にある銀天街から裏手に一本入った路地裏にあります、レトロな雰囲気たっぷりの鍋焼きうどん「 アサヒ」さん。
遠くから赤い文字の「アサヒ」を目視確認!
なんとか間に合ったことに胸をなでおろします。
暖簾をくぐり、お店の方から席を案内していただくのですが、空いている時は、好きな席で構いませんよーと。
入口付近には、以前テレビ番組で書かれた、松山市出身、在住のギャグ漫画家和田ラヂヲ先生直筆の空飛ぶUFO鍋が飾られていました。
『ニンジニアネットワーク 和田ラヂヲの、聴くラジヲ』愛聴している私、なんとも嬉しい!
メニューはシンプル
席につき、いざ注文です!
メニューは至ってシンプル。
鍋焼きうどん 800円
鍋焼きうどん(玉子入り)880円
いなり寿司(1個)150円 (2個)300円
コーラ・サイダー・烏龍茶・ゆずジュース 200円
迷っているお客さんへの「初めての方は出汁の味がよくわかる玉子なしがオススメですよー」というお声かけが聞こえてきて、私も玉子なしにしました。
運ばれてきたらその場でお支払いのため、現金を用意して待つこと5分少々。
この時間もワクワクします。
アツアツのアルミ鍋、アルミのレンゲ。
蓋を取った瞬間に湯気とともにふわっと香るいいにおい!
ひとくちすすると、伊予灘産のいりこと岩手産昆布でとった、甘くて優しい出汁が喉の奥にしみこんでいきます。
味を形に例えるならば、絶対マルだな!と妙な上げテンションで箸が進みます。
甘いものを食べて、幸せホルモン、出まくり!! 思わず顔もほころびます。
自宅でも「アサヒ」の味を堪能!
お持ち帰りもあるようです。(1食800円)
2年前に練り物を変更して、今の配置になったそうです。
自前のアルミ鍋も用意して、お店で見た具材の配置に倣いお店の味を再現。 すべて揃っているので、用意するのはお鍋だけ!
営業時間に食べに来られない家族にも喜んでもらえますね!
伝統を今に受け継ぐ味と想い
昭和22年創業、「甘いものが貴重だった時代におなかいっぱいになってほしい」という創業者の想いを現在の令和へと、伝統の味とともに守り続けて77年。
私が伺っている間も、お冷のおかわりや小さいお子さんへのお声かけなど、常に来られているお客様皆様への細やかな心配りを感じました。
食べ終わったあとに満たされるのは、おなかだけではなく、とても幸せな気分でした。
毎月変わる現四代目店主川崎さん手書きの「歴代の名曲」と「俳句」も素敵でほっこりしちゃいます。
ここは、私が子供の頃に祖母に良く連れてきてもらった懐かしい場所。
「いらっしゃいませ」と同時に「おかえりなさい」という声が聞こえてきそうな、優しい柔らかな雰囲気で温かく迎えてもらえる、また来たくなる、そんな気持ちになります。
5/5立夏を迎え、暦の上では夏となりました。これから梅雨を経て盛夏になります。
お疲れ気味の胃腸も少し休めて、心も体にも優しい鍋焼きうどんはいかがでしょうか。
笑顔咲く 昭和のおもかげ 甘い出汁
薬屋のねこ