メッツ・千賀滉大が順調に回復中 実戦形式の打撃練習で2回32球

右肩の故障で出遅れている千賀滉大(メッツ)だが、戦列復帰に向けて順調に回復しているようだ。日本時間4月30日に初めて実戦形式の打撃練習で登板した千賀は、日本時間5月5日にも実戦形式の打撃練習でマウンドに上がり、2回32球を投げた。カルロス・メンドーサ監督によると、千賀は「感触はとてもいい」と自身の状態への手応えを口にしていたという。メッツは千賀のコンディションを見ながら、もう1度実戦形式の打撃練習で投げさせるか、マイナーでのリハビリ登板を開始させるかを判断する方針のようだ。

千賀は60日間の故障者リストに登録されているため、復帰できるのは最速でも日本時間5月28日。2回32球というのは先発投手がオープン戦序盤で投げるイニング数や球数に近いため、復帰可能日まで残り3~4週間という時点では妥当なものと言えるだろう。もう1度実戦形式の打撃練習で登板する可能性もあるが、基本的には次のステップはマイナーでのリハビリ登板となり、徐々にイニング数や球数を増やしていきながら、メジャー復帰に向けた準備を進めていくことになる。

現在31歳の千賀は5年7500万ドルの大型契約でメッツに入団し、メジャー1年目の昨季は29試合に先発して166回1/3を投げ、12勝7敗、防御率2.98、202奪三振の好成績をマーク。オールスター・ゲームに選出されたほか、新人王投票ではコービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)に次ぐ2位となり、サイ・ヤング賞投票でも得票して7位にランクインした。今季はエースとしての活躍が期待されていたが、右肩の故障で出遅れており、復帰は最短でも5月下旬、場合によっては6月に持ち越される可能性もある。

メッツは現在16勝18敗の借金2でナ・リーグ東地区4位。首位フィリーズには7.5ゲーム差をつけられている。ホセ・キンタナ、ルイス・セベリーノ、タイラー・メギル、ショーン・マナイア、エイドリアン・ハウザーの5人で開幕ローテを形成したが、メギルも右肩を痛めて早々に離脱し、ホセ・ブットーが代役としてローテ入りしている。セベリーノとブットーは防御率2点台、マナイアも3点台前半と健闘しているが、キンタナは5点台、ハウザーに至っては8点台。千賀が復帰して昨季のような活躍を見せることができれば、先発ローテは格段にグレードアップするはずだ。

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