T-1グランプリは「そば平」のヒレソースかつ丼、ルーキー賞は「ビストロ欅」 群馬・前橋市

初優勝を喜ぶ「そば平」店主の松井政和さん(中央)

 群馬県前橋市内の飲食店で県産豚肉を使った料理の頂点を競う「第14回T―1グランプリ」の結果発表と表彰式が5日、同市の中央イベント広場で開かれた。56店舗が参加し、グランプリに「そば平」(下石倉町)の「ヒレソースかつ丼とそばの定食」が輝いた。今回から3年以内に営業開始、または初参加した店舗を対象に「ルーキー賞」が創設され、20店舗の中から「ビストロ欅(けやき)」(本町)の「彩り野菜とグリル麦豚ハヤシライス」が選ばれた。

 そば平は1979年創業のそばと定食の店で、2代目店主の松井政和さん(47)が切り盛りする。昨年は初めて入賞。「もっと客の喜ぶ顔を見たい」と、エントリー時から優勝を周囲に宣言して臨んだ。重圧はあったが、応援してくれる人が増えたという。

 グランプリのメニューは、県産豚肉の本来の味を生かしつつ、ソースにそばつゆを使って柔らかい味に仕上げた。松井さんは「恩返しになった。これからも謙虚にやっていきたい」と喜びを語った。

 ビストロ欅は昨年10月に開店。ハヤシライスはルウに豚肉のうまみを閉じ込め、県産麦豚のグリルを添えた。提供直前にあぶることで香りが引き立つという。シェフの萩原達也さん(44)は「来年はもっと(従業員の)チームワークが良くなり、質の高いものができるはず。来年は優勝したい」と意気込んだ。

グランプリを受賞したそば平の「ヒレソースかつ丼とそばの定食」
ルーキー賞を受賞したビストロ欅の「彩り野菜とグリル麦豚ハヤシライス」

© 株式会社上毛新聞社