北京モーターショー、専門家「新エネ車の三つの将来トレンド」―香港メディア

中国最大の自動車展示会「北京モーターショー」について、香港ニュースポータルの香港01は3日、中国の専門家による「新エネ車の三つの将来トレンド」について伝える記事を掲載した。

4年ぶりに開催された中国最大の自動車展示会「北京モーターショー」について、香港ニュースポータルの香港01は3日、中国の専門家による「新エネルギー車の三つの将来トレンド」について伝える記事を掲載した。

新エネルギー車(新エネ車)とは、中国における電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)の総称。

記事によると、北方工業大学自動車産業イノベーション研究センターの張翔(ジャン・シアン)研究員は、「新エネ車の三つの将来トレンド」として、「電動化からインテリジェント化への移行」「高級車ブランドの参戦」「エネルギー補給(充電や電池交換)の利便性」を挙げた。

張氏によると、多くの自動車メーカーは北京モーターショーで、「インテリジェント・コネクテッドカーの開発」と「自動車産業のハイエンド化・スマート化・グリーン化の推進」を主な発展の方向性と定めた。

多くの自動車メーカーはこれまで、新エネ車の宣伝において主に航続距離に重点を置いてきたが、今ではほとんどの新エネ車の航続距離が500キロに到達するか、それを超えている。潜在的な消費者を引き付け続けるため、自動車メーカーはインテリジェント車載システムを改良して顧客体験を向上させ、移動をよりインテリジェントで便利なものにしている。

ロールス・ロイス、ベントレー、ロータス、ランボルギーニなどの高級車ブランドが北京モーターショーに最新の新エネ車を持ち込んだ。排気量が大きく、車体が重く、燃費が悪い車の生産は、欧州連合(EU)などの平均燃費要件を満たすことが困難になるため、内燃機関と電気の両方を動力源とする車や新エネ車への移行に迫られている。

充電・電池交換技術を巡る争いも激しさを増している。新エネ車人気の高まりに伴い、消費者の自動車購入においては、それらの利便性と効率性が重要な検討事項となっている。中国の新興EVメーカー、上海蔚来汽車(NIO)のブースでは、電池交換ステーションのデモンストレーションに人だかりができていた。(翻訳・編集/柳川)

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