メーデー連休の中国、国内小都市観光と日本観光が「爆売れ」―中国メディア

5日、界面新聞は中国の今年のメーデー連休では地方小都市観光と日本観光がそれぞれ人気を博したと報じた。写真は銀座。

2024年5月5日、界面新聞は中国の今年のメーデー連休では地方小都市観光と日本観光がそれぞれ人気を博したと報じた。

中国では1日に始まったメーデー5連休が5日に終わりを迎えた。記事は中国旅行予約サイト大手Ctripのデータとして県や県級市など「4線以下」(地方の小都市)の都市で観光市場が大きく成長し、これらの都市のホテル予約量が前年同期比68%増、景勝地チケット予約は同2.5倍と全体の伸び率をそれぞれ上回ったと紹介。また、実際にメーデーに広西チワン族自治区の陽朔県を訪れた市民が、現地の観光客が多いこと、景観整備がしっかり行われていることを報告する一方で、交通の便や都市管理レベルは有名観光都市より劣っており、「心の準備は必要」との認識を示したと伝えた。

また、34年ぶりの円安水準であることから、日本が海外旅行先として人気が集中したと指摘。民泊プラットフォームAirbnbのデータでは日本が最も人気のある検索対象となったほか、観光客の大幅増を見込んで各航空会社も連休に合わせて日本を往復する航空便の増便や再開を続々と実施したと紹介した。さらに、日本の大型連休とも重なったことで現地では多くのホテルが満室となり、3日の宿泊料は平時の3〜4倍まで上昇し、チェックインには多くの人が行列を作っていたと紹介したほか、日本の景勝地も観光客で混雑しており、「電車が人でいっぱいで乗り切れず、次の電車を待たなければいけなかった」「自転車に乗ろうと思ったら、すでに全部貸し出されていた」といった声も寄せられたと伝えた。

記事は、ショッピングモールは朝から過密状態で、銀座のブランドショップには長蛇の列ができ、お目当ての商品は事前予約が必要で、その場で買おうとしてもごく一部の商品しか残っていなかった、秋葉原、浅草寺、銀座、築地市場といった東京の観光名所はどこも混雑し、いいなと思ったレストランには10メートル以上の行列ができていたという声もあり、ソーシャルメディア上では「快適な旅行をしたいなら、メーデー連休に日本観光は選ばない方がいい」という意見さえも見られたとした。(翻訳・編集/川尻)

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