【フィギュア】坂本花織に〝女王〟のプライド ロシア勢復帰なら「自分にとっていい刺激」

常にレベルアップを目指す坂本花織

フィギュアスケート女子の坂本花織(シスメックス)が〝王者〟のプライドをのぞかせた。

今季は世界選手権で日本勢初となる3連覇を果たすなど、大躍進のシーズンを過ごすも、モチベーションの低下はなし。6日に都内で行われた合同取材会では「その前のシーズンもそうだったけど、世界選手権ですごくやりきったと思える内容ではなかった。なんかちょっとだけ悔いが残る状態でこの(直近の)2シーズンは終わっているので『よくやった』と燃え尽きることなく、次に進もうと気持ちが乗っている状態」と力強く語った。

ウクライナ侵攻の影響で、現在は国際舞台に最大のライバル・ロシア勢が出場していない。「ロシアの4回転(ジャンプ)を跳ぶ選手が来たときは、自分自身も見失って、どう頑張ればいいか分からなかった」というが、銅メダルを獲得した北京五輪のシーズンを通じて心境が変化。「自分の戦い方を決め始めてからは迷いなく練習ができるようになった。久々に(ロシア勢が)帰ってきたら、多少動揺するかもしれないが、自分にとっていい刺激にはなると思う。さらに『負けられへん』って気持ちにはなるかな」と頼もしい言葉を残した。

来季は2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズン。「挑戦はできると思うので、プログラムも『これいけるのかな』というものでも試してやってみたい」とニヤリ。五輪金メダルへ、貪欲にレベルアップを目指していく。

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