エイジングケアは40代から。30代は美白ケアに注力! 「いまだからこそわかる」年代別ケア~美容家・小林ひろ美さん流「メリハリ美容のコツ」Vol.2~

By 小林 ひろ美

20・30・40・50代…と、年齢にともなって肌の悩みは変化します。そこで、年齢を重ねてもなお透明感のある美肌をキープし続けている美容家の小林ひろ美 さんに、年代別で実践して「これはやってよかった!」「この年代ではまだ必要なかった」と思うケアをうかがいました。数々の試行錯誤を重ねてきたなか、年代別美容ではどのようにメリハリをつければいいのか、意識すべきマストケアについて教えていただきます。

美容ケア迷子は必見! 小林さんが実践して“本当によかった”年代別メリハリケアは?

ケア方法が多岐にわたるいま、「やることが多くて面倒…」「何を優先したらいいのかわからない」という人は多いはず。そんな美容迷子のために、小林さんが20代から実践したケアを振り返り、年代別にとり入れたいお手入れを抜粋!

  • 20代/保湿ケア

「いま振り返ってみると、20代は基本的に肌のベースがある程度整っているので、エイジングケア用の高いコスメは不要でした。スペシャルなケアをするのはもう少し先の話…。ニキビや毛穴が気になる年代なので、どちらかと言えば肌がすっきりするケア用品を選ぶことが多いかと思いますが、やっぱり保湿が重要。この年代はとにかく保湿を徹底していればそれでOKです!」

  • 30代/美白&全身一枚皮美容

「30代は、20代の若さを持ちつつも40代に向かっていくグラデーションのある年代。シミ・たるみのスタートラインに立っている年齢なので、20代と同じケアでは物足りず、40代のケアだとオーバーになってしまうことも。そんな30代に勧めたいのは美白ケア。次の年代までにメラニンの芽を摘んで肌をクリーンアップしておけば、40代をキレイな素肌で迎えられるかと思います。しかも、美白用化粧水はエイジングケアコスメと比べると、意外とさっぱりとした使い心地のものが多いので、30代の肌にはちょうどいいんです。あとは“全身一枚皮美容”(Vol.1参照)を! オイルを使って全身を流して、今後のために巡りをよくしておくことが大切です」

  • 40代/エイジングケア

「シミ・たるみが気になりだす年代。40代からはエイジングケアを謳っているアイテムを使い始めるのが◎。また、この年代からは落とすケア(クレンジング)にお金をかけるようにしましょう。エイジングケアアイテムは即効性がありますが、その効果も肌のベースが整っていないと発揮されません。成分がしっかりと浸透する土台作りのためにも、落とすケアに注力を」

  • 50代/リフトアップ&抗たるみケア

「まずは“全身一枚皮美容”で巡りのよい体をつくること。たるみケアに特化したスキンケアをとり入れるのもよいでしょう。フェイスラインをはじめ、首からデコルテ、手は、意外と年齢が出やすい部分なので、忘れずにケアを。50代になると乾燥やたるみが急に気になりはじめます。毎日のお手入れをがんばっていても自力では限界も出てくるので、そんなときは美容機器などのアイテムの力を借りるのも方法のひとつ。“これはいい!”と思うものがあれば、どんどんとり入れてみましょう」

“毎日のケアは3分以内”で完了。継続の秘訣は、よぶんなことは排除したストレスフリーなメリハリケアだった

やることが多くて大変そうと感じる美容ケアですが、「ライフスタイルの中に組み込めば、ストレスなく継続できます」と小林さん。

「美容ケアは工程をたくさんこなして、時間をかけて行えばいいというわけではありません。私がケアを継続するために長年意識しているのは、“毎日3分以内でできることその中で基本的には巡らせて、保湿するのを欠かさない。そして〈落とす・うるおす・ふたをする〉の基本の3ステップを押さえておけばOK。一時的なブームであれもこれもととり入れるのではなく、まずは“滞らせない・乾かさない”という2本柱を軸に、そこへ自分に必要なアイテムや気になったお手入れ方法、トレンドのケアなどを好きなように組み合わせてみる。余計なことはせず、楽しく無理をしないことが、美容で大事な“メリハリ”かなと思います」

今日の肌の状態は? うるおい加減を確かめる「満タンチェック」

そして、毎日3分のスキンケアでお手入れが過不足なくできているかは満タンチェックで確認ができるんです、と小林さん。

「朝起きたらまず、頬の高い位置に、曲げた指の第一関節から第二関節の部分をあてます。シートパックをした時のように、肌がしっとりモチっとしていれば、昨日の夜のスキンケアでうるおいが足りているサイン。逆に、カサカサとしていたら肌が乾燥しているため、夜のスキンケアのうるおい補給が足りていなかったということ。毎朝の満タンチェックで、スキンケアの答え合わせをするようにしましょう」

「もうひとつのチェックポイントは、小鼻。頬骨の高いところは日差しにあたるため、水分が行き渡りにくく乾燥しやすい場所なのに対し、小鼻は、油分が多くなりやすい場所。この2か所を交互にさわって、2つの肌の質感が近ければ、寝る前に行ったスキンケアが100点満点だったという証拠です」

次のVol3.では、美しさを保つために必要な心のケアについて、小林さんのモットーを教えていただきます。

〇衣装
カットソー¥13,200(ドゥクラッセ)、ピアス¥16,500(エトワライト)その他小林さん私物
〇ショップリスト
ドゥクラッセ 0120-178-788
エトワライト www.etoilight.com

撮影/我妻慶一
ヘア&メイク/広瀬あつこ
スタイリング/程野祐子
取材・文/番匠郁

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