大型連休最終日 能登各地でボランティア 珠洲では前週の倍の人数が活動

大型連休最終日のきょう、能登半島地震で被害が大きかった地域では、各地で災害ボランティアたちが復旧に向けて力を注ぎました。

珠洲市の災害ボランティアセンターに止まった大型バス。

大野裕輝 記者:

「午前8時半過ぎです。ボランティアに参加される方たちが続々とバスから降りてきます。」

大型連休最終日のきょう。

珠洲市内では、およそ130人のボランティアが活動しました。

ボランティアたちが向かった先の一つが珠洲市三崎町にある住宅です。

この家では車庫が全壊し、きょうは、その建物に使われていた木材を運び出す作業が行われました。

運び出した木材には釘が飛び出したものや断面が尖ったものも目立ち、ボランティアたちは一つ一つ慎重に作業を進めていました。

小松から参加した女性:

「ちょっとでも早く片付けてあげたいなということで(参加した)」

現在は、夫婦で白山市に避難している住民の女性。

一週間ほど前、片付けに戻った自宅でボランティアの利用を知らせるチラシを見つけたといいます。

住民の女性:

「ボランティアさん、こんなんあるよって聞いてほんなら電話して、助けてもらおういうて。」

「対応はものすごく丁寧ですよ、ボランティアさん。本当に感謝です」

「私ら(夫婦)2人やったらとてもじゃないけど出来んと思います。」

一方、ボランティアの中にはこんな人も。

東京から参加した男性:

「私はほら。(ヘルメット見せる)4月1日から来て5月いっぱいまで2か月間ここでボランティアします」

「だから(登録シールが)30枚くらい貯まっているんじゃない?」

「やっぱり、被災者の方に少しでもお役に立てればと思って。」

災害ボランティアの活動をとりまとめている珠洲市社会福祉協議会によりますと大型連休中、珠洲市内で活動したボランティアの数はのべ900人。

1日あたり平均130人程と前の週のほぼ倍の人数だといいます。

珠洲市社会福祉協議会・塩井 豊 事務局長:

「多分皆さんどこから手をつけていいのかわからないというところで、困っておいでなんじゃないかなかと思っているのですけれども、ボランティアさんに助けていただいて、少し皆さんも気持ちが前に向いたんではないかなと感じています」

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