【ビニール袋でこねるから汚れず簡単】メスティンで焼きたて「シナモンロールちぎりパン」

メスティンで作る「シナモンロールちぎりパン」(撮影:yum+)

暑すぎず、寒くないこの季節は生地の発酵が適度に進むので、パン作りにぴったりな季節。とはいえ、パン作りは難しそうなイメージがあって、なかなか手が出せないでいる方も多いのではないでしょうか。

アウトドアで焼きたてのパンが食べれたら最高ですよね。ということで、今回は、出かける前日に自宅で生地を仕込んでメスティンに入れて持ち歩き、アウトドアでは焼くだけ! のお手軽シナモンロールのちぎりパンの作り方をご紹介します。ぐるぐる渦巻きの見た目がかわいく、朝食にもおやつにもぴったりなちぎりパンです。

■ビニール袋ひとつでできる生地作り

まずはビニール袋ひとつでできる生地作りから始めましょう!

カップにぬるま湯75ml、砂糖小さじ1 1/2、イースト3gを加えてスプーンで混ぜておきます。他の粉類と混ぜる前にこの3つを混ぜておくと、発酵しやすくなります。

ビニール袋に粉類(強力粉150g、塩小さじ1/2、クリープ6g)を入れて振って混ぜます。生地にクリープを混ぜるのがポイントです。

クリープはミルクから生まれた成分を原料にしています。コクとほのかな甘みがあり、強力粉だけの生地よりもふんわりと柔らかい生地に仕上がるのです。

小分けのクリープを2袋分使うので、計量の手間も省けます。

くぼみを作っておくと液体が流れ出ずに、全体を混ぜ始められる

粉類が混ざったら、スプーンで真ん中にくぼみを作ってオリーブオイル、混ぜておいたイースト類を加えます。

すべての材料をビニール袋に入れて揉みながら混ぜたら、ビニール袋の上から手のひらを使ってこねます。粉が残らないように、生地がまとまるまでよくこねましょう。

■ビニールを上手く使いながら生地を成型する

生地がまとまったらざっくり長方形にして、袋の上からめん棒で生地を5㎜厚くらいに伸ばします。ビニール袋の角に沿ってめん棒を転がすと伸ばしやすいです。

ビニール袋をハサミで切って、生地を出します。

時間が経つと生地が発酵して膨らんできてしまい巻きづらくなるので、生地を伸ばしたら、手早く作業を進めましょう。

生地にシナモンと砂糖を混ぜたものをふりかけてスプーンで全体に伸ばしたら、生地を巻きます。両端はシナモンシュガーがこぼれやすいので、少なめにのせましょう。

巻き終わりを下にして生地を6等分にカットし、カット面を上に向けて、クッキングシートを敷いたメスティンに等間隔になるように並べます。

渦巻きが綺麗に見える方のカット面を上に向けると、焼き上がりの見た目がよいです。

■冷蔵庫で一晩低温発酵させる

左:生地入れたて / 中:冷蔵庫で低温発酵後 / 右:2次発酵後

メスティンに生地を入れて蓋をしたまま、冷蔵庫で一晩置きます(約10時間)。低温で発酵させるので、緩やかに発酵が進みます。

出発日の朝に冷蔵庫から出し、保冷剤と一緒にクーラーボックスや保冷バッグに入れて持ち運びます。その間に2次発酵が進むので、あとは食べる前に焼くだけです。

発酵が足りないと感じる場合は、常温に少し置いてから焼きましょう。

■シナモンロールの焼き方のコツ

砂糖が焦げやすいので、渦巻き生地の上にクッキングシートをのせてから蓋をすると上面を焼いた時に焦げつきにくくなります。

下面を弱火で5分、ひっくり返して上面を5分、左右の面をそれぞれ2分ずつ焼きます。蓋を開けて焼き色があまりついていない場合は、上面の焼き時間を調整しましょう。きれいな焼き色がついたらできあがり!

このままでも十分美味しいですが、お好みで上面にアイシングやグラニュー糖をかけて、甘さを足すとより美味しくなりますよ。

今回はシンプルなシナモンロールにしましたが、生地にレーズンやお好みのドライフルーツを散らして巻いても美味しいです。シナモンの代わりに、抹茶やココア、カレー粉を使っても美味しく仕上がりますよ。

早速、次のキャンプに試してみてはいかがでしょうか。

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