「数えてみたら15回ほどの手術を」“不撓不屈”のラグビー人生に幕 元日本代表・矢富勇毅選手が引退試合

ラグビーリーグワン。元日本代表静岡ブルーレヴズの矢富勇毅選手が5月5日にホームヤマハスタジアムで行われたリーグ最終戦(対東芝ブレイブルーパス東京)で、現役最後の試合を迎えました。度重なる大けがを乗り越えた不撓不屈のラグビー人生に別れを告げました。

シーズンを締めくくる最終戦。自衛隊のヘリコプターから隊員が降下し両チームのフラッグを届ける演出や人気音楽グループ「EXILE」のAKIRAさん(静岡県磐田市出身)らによるダンスパフォーマンスなど、試合前の会場を盛り上げたさまざま催しも、すべては、チームの偉大なる“レジェンド”の花道を飾るためにありました。

<選手紹介アナウンス>
「背番号9、スクラムハーフ矢富勇毅」

矢富勇毅選手39歳。日本を代表するスクラムハーフがついにスパイクを脱ぐ時が来ました。

<静岡ブルーレヴズ 矢富勇毅選手>
「数えてみたら、左足首に始まり、両ひざなど、15~16回の手術をしています。みなさまの温かいが本当に助けとなり、復帰できました。本当に感謝しかありません」

選手生命を奪いかねない両ひざの前十字靭帯断裂という大けがを「不撓不屈」の精神で乗り越えた矢富選手。“ラストゲーム”で先発出場したこの試合でも、小気味よいパスワーク。さらに武器である切れ味鋭い突破を披露。最後の最後まで、1万3000人を超える観客を沸かせました。

<静岡ブルーレヴズ 矢富勇毅選手>
「たくさん辛いこともあり、喜びもあった。1つ1つが自分の財産となって、この年までできました。27年間応援本当にありがとうございました」

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