口内傘 幻想的に ライトアップ 北上

来場者が幻想的な空間を楽しんだ口内傘のライトアップ

 口内町自治協議会(上原耕太郎会長)による「口内傘ライトアップ」は6日夜、北上市の口内地区交流センターで初めて開かれた。口内町の伝統和傘が柔らかな光を浴びて浮かび上がり、会場は幻想的な雰囲気に包まれた。

 口内傘は200年ほど前に同地区で盛んに製作されていたが、洋傘の普及に伴い生産量が減少し、1990年代に製造を終えた。その後、同協議会では2013年から口内傘研究講座を開設して製作工程や歴史などを学んでいた。

 ライトアップは口内町の伝統芸能の魅力に触れてもらうことなどを目的に開催。同センター敷地内には同講座で製造した17本、地元の寺院で保管されていた1970年代に作られた6本、さらに竹灯籠、夢灯(あか)りも並べた。

© 岩手日日新聞社