【ミニレビュー】2段重ねで使用するKaNaDeのインシュレーター「KaNaDe6ES+6ESunder」

今話題のアクセサリーを毎週ピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今回は、オーディオ向けのほか楽器向けにもインシュレーターを展開しているKaNaDeブランドから、2段重ねで使うインシュレーター「KaNaDe6ES+6ESunder」をご紹介。

KaNaDe インシュレーター「KaNaDe6ES+6ESunder」(手前2つがKaNaDe6ES、奥2つが6ESunder)※4個ずつセットで24,000円(税込)

■湿度が高いほど効果あり!? 鮮烈な音を聴かせるインシュレーター

「KaNaDe6ES」は“アースインシュレーター”である。専用の「6ESunder」の上に重ねて使う。今回は、マランツ「SA-10」の四隅のフット下ではなく、金属製の底板の下に3組設置してみた。湿度が高いほど性能を増すとのことなので雨の降る蒸し暑い午後を選び、エアコンを切って試聴した。

KaNaDe6ESの切れ込みがある方を下に向け、6ESunderの上に重ねて使用する
製品は4個ずつセットで販売されている

ミケーレ・ラッビア『Lost River』の再生を始めると部屋の蒸し暑さを吹き飛ばすかのような鮮烈な音。各楽音の鮮度が高い。音場奥のS/Nが明らかに改善してクリアな奥行感。

マランツのSA-10の下に設置したところ

クリスチャン・ポルテラが弾き振りするミュンヘン室内管の『ハイドン:チェロ協奏曲第1番』は団子になりがちな弦群が綺麗にほぐれ、チェロの音像はオケから明瞭に分離。ハイ・ファイ・セット『卒業写真』はテープヒスノイズの粒子がきめ細かさを増したうえ、楽音から見事に分離する。

効果が非常に大きいので導入の際はバランスを確認しながら少しずつ進めるのが良いだろう。

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