敷地は東京ドーム2個分、石川・亡き祖母の古民家...民泊施設に

(写真上)「誰でも気軽に立ち寄れる場にしたい」と民泊施設への思いを語る川島さん、(写真下)古民家を改装した民泊施設「堂平ガーデン矢内邸」

 福島県石川町の川島宏一さん(49)は、亡き祖母の暮らしていた同町の古民家を改装した民泊施設「堂平ガーデン矢内邸」を営んでいる。のどかな里山に囲まれて農業やキャンプ、まき割りなどを体験できる施設で、川島さんは「豊かな自然や美しい風景を満喫してほしい」と話す。

 古民家は築約80年で、東京ドーム約2個分という広大な土地に桜約100本をはじめ多彩な草木が植えられている。川島さんの祖母矢内タマさんが98歳で亡くなった後、約3年間空き家となっていた。

 川島さんは有志と空き家を手入れする中で「立派な家だし、放っておくのはもったいない。持ち味を生かして老若男女が集まれる施設にしたい」と思い立った。Wi―Fiなどを整備し、2022年にキャンプ場を備えた1棟貸しの民泊施設としてオープンさせた。

 短期の宿泊や日帰り利用に加え、旅行を楽しみながら働く「ワーケーション」などの長期滞在にも対応する。川島さんが代表を務める任意団体「チェンジーズ」と連携し、定期的にイベントも開いている。川島さんは「誰でも気軽に立ち寄れる場にして地域を盛り上げたい」と力を込めた。

 宿泊、日帰り利用ともに1日1組限定で要予約。キャンプ場では用具もレンタルできる。イベント情報などはインスタグラムで発信している。住所は石川町南山形字堂平93。問い合わせは川島さん(電話090.2601.8615)へ。

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