唐寺巡り 中国文化学ぶ 「媽祖祭」に20人 長崎

竹線香を上げて媽祖神を拝む参加者=長崎市、崇福寺

 中国で信仰されている航海安全の神、媽祖(まそ)の誕生を祝う「媽祖祭」が1日、長崎市鍛冶屋町の崇福寺と寺町の興福寺であった。参加者約20人は二つの唐寺を巡り、供養や住職の話を通して中国文化への理解を深めた。
 媽祖は旧暦の3月23日に生まれたとされ、長崎の歴史ある行事に光を当てる活動をしている長崎町人町プロジェクトが昨年から祭りを開いている。
 崇福寺に集まった参加者は境内の媽祖堂で竹線香を上げた後、神様にお供えするお金「元宝(げんぽう)」を燃やして媽祖を供養。興福寺では、松尾法道住職が同寺の媽祖像について「切れ長の目や豪華な冠などが特徴」と解説した。最後に、まんじゅうと抹茶が振る舞われ、参加者は歴史談議に花を咲かせた。
 参加した長崎大大学院の留学生、申若晨(シンジャクシン)さん(23)は「大学の研究によって媽祖神を知った。実際に参拝できて感動した」と目を輝かせた。

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