尾崎世界観、『文學界』最新号に4年ぶりの新作小説「転の声」掲載

『文學界』6月号に、尾崎世界観の4年ぶりの新作小説「転の声」が掲載される。

編集長・浅井茉莉子コメント

芥川賞候補作「母影」から4年。尾崎世界観さん待望の最新作「転の声」(230枚)が一挙掲載となります。声に不調を抱えるロックバンドのフロントマンは、自分達のライブのチケットの高騰を心の拠り所にし――その先に、今までのライブ観を一変する思わぬ事態が待ち受けています。これまで類を見ない「転売」小説が誕生しました。ほか、『かわいないで』を上梓した加納愛子さんと町屋良平さんの対談、奥泉光さんが島田雅彦さんとの対談形式で行った近畿大学最終講義「いま文学を学ぶ人たちへ」にも、文学の今が詰まっています。ぜひお読みいただきたいです。

『文學界』6月号(目次より抜粋)

【創作】尾崎世界観『転の声』 プレミアは絶対に裏切らない――"転売される"ミュージシャンの後ろめたい興奮と欲望 【対談】加納愛子×町屋良平「正解がない面白さ」 互いの新刊を手に、小説における言葉、笑い、面白さを語り尽くした初対談 【対談】奥泉光×島田雅彦 進行・江南亜美子「いま文学を学ぶ人たちへ」 物語は人を動かす力を持つ。それを批評するのが文学だ―ー奥泉氏の近畿大学最終講義 【創作】 又吉直樹「生きとるわ」短期集中連載第6回 長嶋有「僕たちの保存」 【2024年上半期同人雑誌優秀作】後藤高志「今日があったという響き」 【連載】松尾スズキ「家々、家々家々~男、松尾スズキ。魂の物件漂流物語~」 津野青嵐「『ファット』な身体」第4回 石田月美×頭木弘樹×畑中麻紀×横道誠「ビブリオ・オープンダイアローグ」最終回 【リレーエッセイ】田中慎弥「身体を記す 第5回 蛇を飼う」 【窓辺より】伊藤亜和「読書と生き方」/大滝ジュンコ「村を体に落とし込む」 【強力連載陣】 綿矢りさ/松浦寿輝/金原ひとみ/東畑開人/千葉雄喜/金川晋吾/西村紗知/江崎文武/王谷晶/辻田真佐憲/藤原麻里菜/平民金子/犬山紙子/渡邊英理/宮崎智之

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