【F1】リカルドがまた角田裕毅の祝賀会欠席で波紋 米メディア「チームへの興味を失った」

ダニエル・リカルド(ロイター=USA TODAY Sports)

F1のRBに所属するダニエル・リカルド(34)が、5日(日本時間6日)に行われたマイアミ・グランプリ(GP)後に角田裕毅(23)の7位入賞を祝福して撮影された集合写真に不在で波紋を呼んでいる。

角田は10番手スタートから安定したスピードを見せ、ピットストップ戦略もピタリとはまって7位躍進を遂げた。

RBはレース後に、選手やスタッフが全員集まって記念写真を撮影して欧州各国のメディアが掲載。角田の今回のレースにおける順位の「7位」が示されたボードが真ん中に置かれ、中心の角田を取り囲むようにローラン・メキース代表ら首脳陣やスタッフなどが喜びを爆発させて写真に収まった。

しかし、ブラジルメディア「F1ゴシップオフィシャル」はこの写真を取り上げて「チームは昨日再び集まって複数ポイントを確保したユウキの7位を祝う公式写真を撮ったが、またもやダニエルは写真に写らなかった」と指摘。SNS上では「リカルドはどこだ?」などと物議を醸している。

リカルドは4月7日の日本GPで角田が10位入賞した後の集合写真でも不在だっただけに、この背景を巡ってさまざまな憶測が出たばかりだ。

そして今回も波紋が拡大。米メディア「エッセンシャリースポーツ」は「リカルドは、角田裕毅のマイアミGP祝賀会に再び欠席したことで、チームメイトに疎外感を感じさせないようにするスキルをまだ学んでいないようだ」と指摘。さらに「リカルドはスプリントレースで4位フィニッシュという素晴らしい成績を収めたが、予選と本戦では同じような結果を再現できず、少し落ち込んでいるように見えた。それが、彼がチームの祝賀会を欠席した理由かもしれないし、あるいはリアム・ローソンが遅かれ早かれ彼の後任になるとすでに噂されているため、チームへの興味を失ったことを指しているのかもしれない」と解雇危機が理由の一端だと推測した。

「リカルドがこれをやったのは初めてではない。日本でも同じことが起こり、残念なことに、リカルドはチームが祝賀会を行っている間、アレックス・アルボンと歓談しているところを目撃されている」とチーム内の不和を懸念している。

いまだ解雇危機がくすぶっているだけに、今回の件も議論を呼びそうだ。

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