「人間じゃないや」井上尚弥の〝初ダウン〟より衝撃的だった回復力 赤穂亮氏が力説

やはりモンスターだった

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体王座戦(6日、東京ドーム)で、統一王者の井上尚弥(31=大橋)がWBC同級1位のルイス・ネリ(29=メキシコ)に6ラウンド(R)TKO勝ちで防衛に成功した。

第32代OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王者で第71代日本バンタム級王者の赤穂亮氏は、7日までに更新した自身のユーチューブチャンネルで、この試合に言及。

まずはネリについて「モンスター相手にあんなに強振できる? 相手の強さを知ればさ、できないよね普通。ネリだからいけたよな」と驚きの声。「ネリもいい顔していた。動き良かった。モンスター相手に振れるんだから、ハンパじゃない。モンスターの試合で1番ヒヤヒヤしたんじゃない? ダウンも取ったしさ。だってモンスター相手にノーガードなんだよ。顔さらけ出してさ」と健闘を称えた。

しかしそれ以上に衝撃だったのはモンスター井上のパフォーマンスだ。

1ラウンドのダウンを振り返り「あのタイミングで、あのネリのパンチで…。効いてたと思うよ。あそこから2ラウンドでダウン取り返してさ、2ラウンドの後半には足動いてたじゃん。信じらんないもん。1試合ずっと引きづるようなタイミングだったと思うけどね。ほんと、漫画だよ」と白旗。

攻撃面についても「2ラウンド、あんな距離のないところから左フックですよ。あれで効かせちゃうんだよ。最後だって右(ストレート)でしょ。ショートだよ。ガツンと振ってないよ。インパクトが、貫通力がハンパじゃないんだろうね」と驚きの声を上げた。

その上で「どこまでいっちゃうんだろうね。ダウンしたけど、全然底は見せてないもんね。逆に(2019年11月の)ドネア戦の方が『あ、モンスターも効くんだなぁ』と思った。今日のネリ戦は『あ、モンスター人間じゃないや』と思った。あんな倒れ方して、次のラウンド倒し返してさ。ちょっとビックリした」と語り、鮮やかな逆転劇に底知れぬ能力を感じたことを明かした。

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