ブラウンズは2024年のQBワトソンとオフェンスに「大きな期待」を寄せているとベリーGM

クリーブランド・ブラウンズのデショーン・ワトソン【AP Photo/Nick Wass】

クリーブランド・ブラウンズは、ヒューストン・テキサンズとの超大型トレードで獲得したクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンが2シーズンぶりに本来の調子を取り戻すことを期待している。

ワトソンは肩の負傷により故障者リザーブ(IR)に登録され、2023年シーズンの大半を欠場した。先週に『The Pat McAfee Show(ザ・パット・マカフィー・ショー)』に出演したジェネラルマネジャー(GM)のアンドリュー・ベリーは、ワトソンがついにプロボウル級のプレーに戻る準備ができたとチームが信じている旨を語った。

「復帰に向けての準備には非常に満足している。彼は精神的にも身体的にも良い状態にある」と述べたベリーはこう続けている。

「もちろん、彼は肩のケガのリハビリを行ってきたわけだが、回復は順調で、調子は良い。彼はこの組織になじんできた。オフェンスはここ数年、一緒にプレーしてきた選手たちが中心となっている」

「攻撃面ではシーズン開幕から勢いに乗るつもりだ。彼がこのケガを乗り越え、フィールドに戻ることを心待ちにしているのは知っている。今シーズン、彼と攻撃陣には大きな期待を寄せている」

ワトソンは性的暴行で告発されるなど、フィールド外で起こした問題により出場停止処分を科され、2021年シーズンを棒に振った。2022年は6試合に出場したものの、精彩に欠け、NFLのスピードについていけていないのは明らかだった。2023年シーズンは浮き沈みの激しいスタートとなったが、ワトソンは落ち着きを取り戻し、切れ味のあるプレーも見られた。しかしながら、ケガによって欠場を余儀なくされ、最終的にはシーズン半ばで離脱している。

ベリーGMによれば、ブラウンズはワトソンをトレードで獲得した後、ある程度の順応プロセスが必要だと予想していたが、クリーブランドでの3年目のシーズンに向けて、ワトソンの状況は好転しているという。

「移行や順応に時間がかかるのは珍しいことではなく、その可能性は承知していた」とベリーは話している。

「だが、これまでの回復で見られたように、われわれは今のデショーンに自信を持っており、今年は活躍してくれると思っている」

ブラウンズは昨年、QBジョー・フラッコが故障者だらけのチームを率いてポストシーズンに進出した。ワトソン獲得のためにチームがつぎ込んだ資産と保証金を考えれば、少なくとも38歳のフラッコと同程度のQBになることを期待していると言えよう。

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