イトーヨーカドー福島店、40年の歴史に幕 どうなる?駅東西の街づくり…課題は山積 福島

福島県内では5月7日に閉店したイトーヨーカドー福島店。福島店は、5月26日に閉店する郡山店とともに、1980年代にオープンしました。

今からおよそ40年前の1985年、福島店がオープンしたときの映像を見ると、駐車場には車がびっしり。店内も、ワゴンの周りに多くの客が集まっていました。

およそ40年間にわたって商業施設の中核を担ってきたイトーヨーカドーですが、採算性が低いことなどを理由に去年9月、両店舗ともに「閉店」が発表されました。これにより、イトーヨーカドーは県内から姿を消すことになります。

両店舗の跡地活用は?

両店舗ともに、市街地の非常にアクセスの良い立地ですが、跡地はどのように活用されるのでしょうか。

郡山店については、イトーヨーカドーと同じセブン&アイホールディングス傘下のヨークベニマルが、後継店舗として来年2月のオープンを目指すと発表されています。一方、福島店については先行きは不透明な状況です。

閉店後の跡地利用について問われた福島市の木幡市長は、今年1月「私たちにとっては大きな痛手ですが、視点を変えれば、駅東西の街づくりを一体的に進めるまたとない好機」と話していました。

東口再開発も計画見直し…どうなる?駅東西の街づくり

JR福島駅周辺では現在、東口でも再開発に向けた議論が進められています。しかし、建設資材の高騰などによってこちらも当初の計画を見直さざるを得なくなり、規模を縮小することにして再度、計画が進められています。

これに、西口のイトーヨーカドー跡地が加わると、駅周辺の広いエリアで具体的な見通しが立っていない状況ということになってしまいます。

東口再開発事業の着工は昨年度の予定でしたが、すでに1年先送りされることが決まっていて、完成も3年後の2027年度までずれ込む見通しです。まさに「福島の玄関口」と言えるエリアの再開発事業。依然、課題は山積したままです。

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