中国のシニア層、おしゃれなライフスタイルを追求

中国のシニア層は健康的なライフスタイルに憧れ、充実した生活を送るために頑張っています。

フィットネス歴8年、毎週5回ジムに通い、専任トレーナーについて2コマのトレーニング―。中国南西部に位置する雲南省昆明市に住む63歳の「真真」さんはこのほど、ジムで鍛えられた優雅で健康的なスタイルで、ネット上で人気を集めています。近年、中国のシニア層は健康的なライフスタイルに憧れ、充実した生活を送るために頑張っています。

多くの高齢者はスポーツを重視しています。アウトドアスポーツの分野でも、優れた装備を持つ高齢者のサイクリングチームやハイキンググループが多く見られ、ジムに通う高齢者も少なくありません。昆明にあるスポーツジムの営業担当の岳暁峰さんによると、平日の午前10時から午後6時までの時間帯は高齢者がよく利用し、ヨガやダンス、プライベートトレーニングなどを楽しんでいるということです。

また、シニア層の心の健康への追求を満足させるため、中国のシニアスクールはさまざまなサービスを提供しています。中国シニアスクール協会のデータによると、2023年に全国の各種シニアスクールは7万6000校に達しました。雲南シニアスクールでは、2024年度に55の専攻が開設されており、受講生が前年比18.6%増の延べ5600人以上となりました。雲南シニアスクールの陳亮学長によると、シニア層のニーズに合わせて、新たに開設されたスマホ撮影やショート動画撮影、画像・動画処理などの専攻が大人気となるほか、ファッションショーや太極拳などの特色あるカリキュラムも歓迎されています。雲南大学民族学・社会学学院の李艶華准教授は、「シニア層の老後の生活に対する考え方やライフスタイルの変化により、より質が高く、充実した生活が求められている。それに伴い、教育訓練、文化娯楽、療養などを融合した新しい業種が次々と現れている」と述べました。

復旦大学高齢研究院シニア層経済課題チームは、1人当たりの消費水準が中程度の伸び率を維持すれば、2035年にシニア層向けの売上高は19兆1000億元(約408兆円)に達し、社会全体の売上高の27.8%、GDPの9.6%を占めるだろうと予測しています。(提供/CRI)

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