10月開業に向けて建設中の「長崎スタジアムシティ」に潜入

by 編集部:湯野康隆

2024年4月4日 取材

建設中の長崎スタジアムシティ。STADIUM CITY HOTEL NAGASAKIの1室からの眺め

ジャパネットホールディングスのグループ会社で地域創生事業を担うリージョナルクリエーション長崎は、長崎市内の中心地にサッカースタジアムを中心にした複合施設「長崎スタジアムシティ」を建設中だ。2024年10月14日に開業する予定だが、特別に建設中の様子を見学する機会があった。

同施設は、JR長崎駅とJR浦上駅の中間地点に位置し、両駅から徒歩10分程度という好立地にあり、プロサッカークラブのV・ファーレン長崎の新たなホームスタジアムとなる「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」を中心に、客室から試合を観戦できるホテル「STADIUM CITY HOTEL NAGASAKI」、プロバスケットボールクラブ 長崎ヴェルカのホームアリーナとなる「HAPPINESS ARENA」、オフィスビルの「STADIUM CITY NORTH」、ショッピングモールの「STADIUM CITY SOUTH」の5つの施設が1か所にまとまっている。

いずれの施設も建物本体はほぼできあがっており、内装工事が進められていた。

メインスタンドの対面にはホテル棟がある

PEACE STADIUM Connected by SoftBankは、約2万席が用意されたサッカー専用スタジアムとなるが、選手がプレーするピッチまでの距離が最短約5m。試合の迫力を肌で感じられるスタジアムになるものと思われる。選手が入場するゲートの脇にはVIPラウンジも設けられ、互いを鼓舞しながら入場していく選手たちを間近で眺められるようになるという。

今回はスポンサー企業向けに公開しているモデルルームも見学し、シートの座り心地なども確認できた。印象としては、一般のシートにおいても前後左右のピッチにかなりゆとりをもたせた設計になっているようで、窮屈さを感じずに快適に試合を観戦できそうだ。

一般のシートでも快適に観戦できる

メインスタンドの反対側にあるバックスタンドの上部はホテルになっており、客室のほか、プールやサウナ、レストランなどが用意され、各々のスタイルで試合を観戦することができるようになる。

ホテル客室のプラチナBOX(提供:ジャパネットホールディングス)
サッカーの試合がない日には壁面に収納されているベッドを出して宿泊できるようにする(提供:ジャパネットホールディングス)

HAPPINESS ARENAについては、バスケットボールの試合以外にコンサートなどのイベントも開催できる施設となる。屋上にはフットサルコートもあり、試合観戦以外でも市民が気軽にスポーツを楽しめる場になりそうだ。

建設中のHAPPINESS ARENA内
屋上にはフットサルコートもある

オフィスビルとショッピングモールについては見学することができなかったが、オフィスビルには入居者専用のスタジアムビューラウンジが設けられるなど、同施設ならではの特徴づけがなされている。ショッピングモールについても、10月の開業に向けて続々と入居テナントが発表されており、クラフトビールが楽しめるブルワリーやスタジアム上空を通過するジップラインといったアトラクションなどもあることから、長崎の新たな観光スポットとして要チェックだ。

オフィス棟の屋上からショッピングモールの屋上に向けてスタジアムの上空を通過するジップラインが用意される

© 株式会社インプレス