テスラ車が崖から転落、親族は車の故障を疑う―中国メディア

6日、新京報は、浙江省の山道で発生したテスラ車による死亡事故について、親族が警察やテスラの対応に疑問を抱いていることを報じた。

2024年5月6日、中国メディアの新京報は、浙江省の山道で発生したテスラ車による死亡事故について、親族が警察やテスラの対応に疑問を抱いていることを報じた。

記事は、同省金華市に住む男性が今月5日明らかにした情報として、4月末に従兄夫婦が昨年末購入したテスラModel Yで同省内の山道を走行していたところ崖から転落して夫婦がいずれも死亡する事故が発生したことを紹介。男性が、つづら折りの山道だったにもかかわらず、警察官からは「事故当時、時速120キロで走行していた」と言われたこと、路面にブレーキ痕がない代わりに道路脇の壁面に30メートルほどのこすれた痕がついており、ブレーキが効かなくなって壁に車体をこすることで停車を試みた可能性があること、事故発生前の走行データがすべてそろっていた一方で事故が起きた時間帯のデータだけが存在しないと言われていることなど複数の疑問点を挙げたことを伝えた。

そして、6日になって男性が「現時点でもテスラは親族に連絡をよこさず、走行記録を見ることができない。現地交通当局に状況を聞きに行ったが、現時点で発表できる具体的な進展はないと言われた」と明かすとともに、事故の発生に関してテスラや警察当局が重大な情報を隠しているのではないかという疑念を一層強めていることを伝えた。

この件について、中国のネットユーザーは「なんでその時間だけ走行記録がなくなるんだよ」「自動車にもブラックボックスを義務化すべき」「またテスラのブレーキが効かなくなった事故か。多すぎて関心を持つ人が減り始めてるぞ」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻)

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