任天堂「スイッチ」後継機発表へ 24年3月期は過去最高益を更新

京都市の任天堂直営店の外にある「マリオ」のフォトスポット=2023年10月

 任天堂の古川俊太郎社長は7日、オンライン記者会見で家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の後継機を2025年3月末までに発表すると明らかにした。同時に発表した24年3月期連結決算の純利益は、前期比13.4%増の4906億円で過去最高を更新。人気ゲームキャラクター「マリオ」のアニメ映画のヒットや外国為替相場の円安基調が寄与し、増収増益となった。

 スイッチは「携帯型」として持ち運んで遊べるほか、テレビなどにつなぐ「据え置き型」にもなるゲーム機だ。17年3月の発売以来、累計1億4千万台以上を販売した。古川氏は、25年3月期の販売台数については減少を見込むが「堅調な販売状況を維持している」と説明。新作ソフトの投入などで「今期もスイッチを中心に事業を組み立てていく」と強調した。

 後継機の詳細に関しては言及を避けたが「引き続き多くの人に遊んでいただきたいと考えて準備している」と話した。

 24年3月期の売上高は、4.4%増の1兆6718億円。人気ゲーム「ゼルダの伝説」やマリオシリーズのソフトの販売が好調だった。

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